人妻と二十歳の青年の不思議な不倫劇『緑の椅子』

2005/06/10 16:35

 現代の都市とコミュニケーション出来ない孤独な人間が最後に行き着くところは結局二つだけではないか。食欲と性欲。忠武路(チュンムロ、韓国映画の中心地)の中堅監督、朴哲洙(パク・チョルス)の関心もここに向けられた。  黄新恵(ファン・シネ)のセックスと拒食症を扱った『301,302』(1995)、セックス論争を起こしたソ・カプスクをキャスティングした『ポンジャ』(2000)に続き、朴監督は例の執拗な..

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