先週、多くの視聴者に惜しまれながらも終了したSBSドラマ『不良主婦』の最大の功績は、10～20代のありきたりのラブストーリーが主だった平日午後10時からのドラマ枠に小さな変化をもたらしたという点だ。 　夫が主婦になった30代夫婦の逆転した関係が、日常の緻密な描写と重なって視聴者にほのぼのとした雰囲気を提供した。 　8日から毎週水・木曜日、午後9時55分に放送されるSBSドラマ『帰って来たシン..

　先週、多くの視聴者に惜しまれながらも終了したSBSドラマ『不良主婦』の最大の功績は、10～20代のありきたりのラブストーリーが主だった平日午後10時からのドラマ枠に小さな変化をもたらしたという点だ。 　夫が主婦になった30代夫婦の逆転した関係が、日常の緻密な描写と重なって視聴者にほのぼのとした雰囲気を提供した。 　8日から毎週水・木曜日、午後9時55分に放送されるSBSドラマ『帰って来たシングル』もそういった側面から『不良主婦』の戦略を一部受け継いでいる。 　このドラマの主人公も30代。出生の秘密を抱えた若い男女の心痛むラブストーリーとはまったく反対の物語が展開される。制作陣は「年は取ったが心はいまだに若い男女という現実的なエピソードを通じて恋に落ちる人々の本音を描く」と説明した。 　今年36歳のイ・ミノは「韓国旅行社」の社長。米国でMBAを取得して米国人女性と結婚したが、3か月で離婚している。祖母が世を去り、旅行会社を受け継いだ彼は、離婚後4年間に多くの女性と交際して自由な生活を楽しんでいる。時には結婚したいと思う彼の花嫁に対する基準は結婚歴のない26歳以下の美人。 　しかし、自分の下で働いたミスばかりするOLチョン・クムジュに心が傾く自分に気付き荒てる。33歳のクムジュは3年前に事故で夫を亡くした未亡人だからだ。それに息子も一人いる。 　クムジュは落ち着かない性格で好奇心の多い空想家タイプだが、義理人情に厚く他人に気配りの出来る女性。夫を失い、がむしゃらになって仕事に専念していたある日、生前の夫に愛人がいたという事実を知って衝撃を受ける。 　イ・ミノ役は『人魚娘』『花王の仙女様』で安定した演技を見せたキム・ソンミンが演じ、チョン・クムジュ役は久しぶりにドラマ出演するキム・ジホが演じる。

チェ・スンヒョン記者

朝鮮日報／朝鮮日報日本語版

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