最近クランクアップした映画『拳が泣く』(リュ・スンワン監督、Sio Film制作)の新人王戦の決勝シーンが脚本なしで行われて話題だ。
撮影前にリュ・スンワン監督は「二人は実際のボクサーと同じように6ラウンドを戦うことになる。基本的な指導はあるが、残りは二人の俳優に任せたい。脚本のないドラマとして撮影したい」と話した。
今月5、6日にそれぞれ準決勝に進む過程を撮影後、崔岷植(チェ・ ミンシ..
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最近クランクアップした映画『拳が泣く』(リュ・スンワン監督、Sio Film制作)の新人王戦の決勝シーンが脚本なしで行われて話題だ。
撮影前にリュ・スンワン監督は「二人は実際のボクサーと同じように6ラウンドを戦うことになる。基本的な指導はあるが、残りは二人の俳優に任せたい。脚本のないドラマとして撮影したい」と話した。
今月5、6日にそれぞれ準決勝に進む過程を撮影後、崔岷植(チェ・ ミンシク)とリュ・スンボムの二人は7日、決勝シーンの撮影をスタートさせた。
1ラウンドの撮影のためにリングに上がった二人は、互いの頭や顎、胸、腹部を実際に攻撃するリアルな試合を行った。劇中、崔岷植が演じる元ボクサーのカン・テシクは熟練した技を見せ、リュ・スンボムが演じる20代の青年ボクサー、ユ・サンファンは素早いパンチが得意技だ。
撮影場所には張り詰めた緊張感が漂っていたが、二人は互いに冗談を言い合ったりして余裕ある姿を見せた。乱打戦の収録部分に納得できないリュ・スンボムが撮り直しを要求すると、崔岷植は往年のボクサーならではの余裕を見せながらも「代役!代役!代役はどこだ!代役とやってくれ」と冗談を飛ばしたりした。
13日まで続いた決勝シーンで二人は、実際の新人王戦の決勝で行われる6ラウンド分の撮影のために、10ラウンド以上もリングに上がった。
それでも代役は一度も使わず、一日12時間以上にわたって激闘を繰り広げた。特に4~5ラウンドのシーンを撮影した際には、崔岷植が点滴まで打って撮影に臨む闘魂を見せた。
最後の6ラウンドのシーンを数回にわたって撮り直す壮絶な死闘を繰り広げた崔岷植とリュ・スンボム。二人の熱演に感動したスタッフは監督の「カット!」の声がかかると一斉に立ち上がって熱い拍手を送った。
『スポーツ朝鮮/チョン・サンヒ記者 nowater@sportschosun.com 』
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