今年は映画館に足を運ぶ機会が増えそうだ。最近数年間に韓国映画の隆盛を導いた監督たちが新作映画を次々と発表する。
▲康祐碩(カン・ウソク)監督 『公共の敵2』
韓国を代表する監督の一人、康祐碩監督の『公共の敵2』は今回紹介する中でも最も早く公開される期待作。
社会悪の財団理事長ハン・サンウ(鄭俊浩(チョン・ジュノ)扮す)と熱血検事のカン・チョルジュン(薜景求(ソル・ギョング)扮す)がどん..
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今年は映画館に足を運ぶ機会が増えそうだ。最近数年間に韓国映画の隆盛を導いた監督たちが新作映画を次々と発表する。
▲康祐碩(カン・ウソク)監督 『公共の敵2』
韓国を代表する監督の一人、康祐碩監督の『公共の敵2』は今回紹介する中でも最も早く公開される期待作。
社会悪の財団理事長ハン・サンウ(鄭俊浩(チョン・ジュノ)扮す)と熱血検事のカン・チョルジュン(薜景求(ソル・ギョング)扮す)がどんな対決をするかが期待される作品。
監督は「タイトルの意味、つまり“公共の敵”と真っ向勝負するつもりで作った。避けられがちな“正義”というものが、まだ死んでいないということを再確認し、変化することができるという“希望”を観客に伝えられる映画になればと思う」と説明した。1月27日公開。
▲イム・サンス監督 『あの時、あの人々』
『あの時、あの人々』で金載圭(キム・ジェギュ)に扮したパク・ユンシクは一体どんな姿だろうか。彼の部下役で出演する韓石圭(ハン・ ソッキュ)との演技の相性はどうだろうか。故・朴正煕(パク・チョンヒ)大統領がどんな姿で描かれているだろうか。そして、そしてイム・サンス監督の歴史を見る目はどうなのだろうか…。多くの疑問を抱かせる『あの時、あの人々』は2月初めに公開される。
▲リュ・スンワン監督 『拳が泣く』
韓国を代表する演技派俳優の崔岷植(チェ・ ミンシク)が今度は「人間サンドバッグ」になって殴られながらカネを稼ぐ元ボクサーを演じ、少年院出身のボクサー、ユ・サンファン(リュ・スンボム)と一戦する。
監督は「どちらも応援しない」と言うが、勝敗は明らかだ。二人が死闘を繰り広げる6ラウンド、計15分は確かに映画のワンシーンだが、まるでテレビの生中継を見ているようだ。「苦難を乗り越える人々の希望になってくれたらと思う」と話す監督。果たして観客の反応はいかに…。4月公開予定。
▲金知雲(キム・ジウン)監督 『甘い人生』
一人の女性をめぐって暴力団組織全体を相手に対立することになる李炳憲(イ・ ビョンホン)扮すソヌ。完璧だった一人の男が破滅に向かう姿を壮絶に描いた映画『甘い人生』。
『薔花、紅蓮』(日本タイトル『箪笥<たんす>』)で少女の憂鬱を花模様の壁紙と対比することで更に鋭く神経を刺激した金知雲監督が、今回はヤクザ映画に挑む。
この男性的ジャンルと男性的魅力の極みともいえる主演俳優を金知雲監督は、果してどう料理したのだろうか。監督は「曖昧な感情によって自分の破滅を導く悲劇的な男の話だ。アクションのクールさと感性に合うように面白く作ったので是非、楽しんで見てもらいたい」と話した。4月公開予定。
▲洪尚秀(ホン・サンス)監督 『劇場前』
洪尚秀監督が少し変わった。2年に1本というサイクルをやめ、昨年に続いて今年も映画を製作する。
映画『劇場前』は間もなく恋人関係に発展する10代後半の男女と映画の中の女優を追う30代の男の話が中心に展開される。
『生活の発見』に主演したキム・サンギョンが主演。
監督は「観客にこの映画が面白いと感じてもらえれば嬉しい。経験の一部分や理由が映画の中に配列されている具体的な人生の断片の集まりや観客が持つ不信や警戒心を催すことができればと思う」と語った。理解できたような、出来なかったような…?5月公開予定。
▲朴賛郁(パク・ チャヌク)監督 『親切なグムジャさん』
恐らく今年の上半期最高の話題作となるだろう『親切なグムジャさん』は『オールド・ボーイ』に次ぐ復讐劇。
高校教師(崔岷植(チェ・ ミンシク)扮す)を愛した女子高生が代わりに刑務所に入るが、戻って来た時には裏切られ、女は復讐の準備を始める。
何やら前作よりも更にインパクトあるものになりそうだ。復讐を通じて償いをするという監督の言葉を聞かなければ何かを想像すること自体も難しく、直接見て自分の目で判断しなければならなそうだ。
『オールド・ボーイ』がそうであったように、すべての情報がベールに包まれている。6月公開予定。
▲下半期期待の映画 李明世(イ・ミョンセ)、許秦豪(ホ・ジノ)、 クァク・キョンテク、チョン・ジウ
8月に公開が予定されている李明世監督の『刑事:Duelist』は同監督6年ぶりの作品。カン・ドンウォン、ハ・ジウォン主演の刑事映画だけにドラマ『茶母』を想像しがちだが、監督が李明世なのだから心配は無用。
また許秦豪監督の新作『外出』はペ・ヨンジュンと孫芸珍(ソン・イェジン)が共演する映画。ペ・ヨンジュンが果たしてヨン様ブームのプレッシャーをかわして人生の苦しみを目の当たりにする男性役を演じきることができるか。
そして、孫芸珍は果たして『私の頭の中の消しゴム』で見せた清楚なイメージから脱してペ・ヨンジュンと危険な恋に落ちる女性を演じることができるのか…。今から多くの関心が寄せられている。
韓国初の女性飛行士、朴敬元(パク・ギョンウォン)の実話を『鳥肌』のコンビ、ユン・ジョンチャン監督と女優のチャン・ジニョンが再びタッグを組む『淸燕』も秋の公開を控えている。
『ハッピーエンド』以降、新作の発表が待たれていたチョン・ジウ監督は、30歳の女性家庭教師と17歳の教え子の愛を描いた『親知らず』を年末ごろに公開する予定だ。
zeeny@chosun.com
パク・ウンジュ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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