17日、日本の海老沢勝二NHK会長(70)は「10月末に関根昭義放送総局長がペ・ヨンジュンさんや崔志宇(チェ・ジウ)さんなどに『12月31日の紅白歌合戦に必ず出演してほしい』というメッセージを持って韓国を訪問した」と明らかにし、出演交渉はまだ終わっていないとした。
2か月前、ペ・ヨンジュン側に伝統の『紅白歌合戦』に出演してほしいと要請したが「厳しい」との回答を受けた後だ。70歳の会長、還暦の..
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17日、日本の海老沢勝二NHK会長(70)は「10月末に関根昭義放送総局長がペ・ヨンジュンさんや崔志宇(チェ・ジウ)さんなどに『12月31日の紅白歌合戦に必ず出演してほしい』というメッセージを持って韓国を訪問した」と明らかにし、出演交渉はまだ終わっていないとした。
2か月前、ペ・ヨンジュン側に伝統の『紅白歌合戦』に出演してほしいと要請したが「厳しい」との回答を受けた後だ。70歳の会長、還暦の同局ナンバー3まで登場してペ・ヨンジュンに懇願しているのは、受信料拒否、視聴率低下などで揺れるNHKの人気を一気に上昇させるための目玉がヨン様だからだ。
許秦豪(ホ・ジノ)監督の新作『外出』を制作する映画会社のブルーストームは、ペ・ヨンジュンと協議段階だったにもかかわらず「制作に投資する」という突然の提案に驚きを隠せなかったという。
『外出』はデビュー10年目にして『スキャンダル/朝鮮男女相悦之詞』で映画デビューしたペ・ヨンジュン2作目の作品。映画会社の関係者は「正式に出演契約を結んだ後、今月初めに米国で行われたアメリカン・フィルム・マーケット(AFM)で、20社以上から版権購入のオファーを受けた」と話した。
『外出』が同マーケットに出品された時点で決定していたことは、ペ・ヨンジュンが出演するということ、そしてたった1行の映画のストーリーがすべてだった。まだシナリオも完成していない映画『外出』は近々、『甘い人生』(金知雲(キム・ジウン)監督)の320万ドルを軽く超える記録を打ち立てるものと期待されている。
ペ・ヨンジュン人気で一気に火がついた韓国旅行ブームはピークを迎えている。韓国観光公社の集計によれば、今年に入ってから9月末までに『冬の恋歌』(日本タイトル『冬のソナタ』と「ヨン様」効果による日本人の韓流観光客の数字は20万人を超えた。
こうした観光客が韓国で使う額は1人当り平均1100ドルで、ペ・ヨンジュンと『冬の恋歌』に関連した観光収入が2400億ウォンを超え、年末には3000億ウォンを超える見込みだという。韓国観光公社は「2002年には韓流観光客がほとんどおらず、昨年の韓流観光客23万人のうち日本人は3%(今年は60%)に過ぎなかった」と説明した。
外国人のうち日本人観光客が98%を占めるロッテ兔税店。最近、ロッテ兔税店の小公(ソゴン)洞店では写真を撮ることが流行している。大型の広告看板に写ったペ・ヨンジュンの姿を見て「ヨン様!」と歓喜する日本人観光客がこの場で記念撮影をするのだ。
4月1日からペ・ヨンジュンをモデルに起用したCMと韓国内での紙面広告を出しているロッテ兔税店は、ペ・ヨンジュンの人気上昇によって期待以上の効果を得ている。同社のイ・ジェヨン営業支援部係長は「昨年より売上げが10~15%増えた。昨年のSARS(重症急性呼吸器症候群)の発生やイラク戦争で落ち込んでいた日本人観光客の数が最も増えた。もちろんペ・ヨンジュン効果も影響を与えている」と説明した。
しかし、不思議なことに韓国内での反応は日本での熱狂ぶりに比べ、かなり冷ややかだ。日本でヨン様は「新しい流行を運んできた神秘的で新たな俳優」だが、韓国では「ドラマ、映画、CMのどれを見ても同じ俳優」だからだ。つまり、型破りで目立つことを好む韓国の芸能市場でペ・ヨンジュンの「高級化戦略」は限定的にならざるを得ない。
広告モデルの契約だけでも日本ではソニーやトヨタなどの大手企業と7件も契約を結んだが、韓国内ではLGテレコム、Taster's Choice、ロッテ兔税店、最近契約した京南(キョンナム)オーナーズビルがすべてだ。広告業界では現在、ペ・ヨンジュンの出演料が年間で7億ウォン前後だという。この額は日本でヨン様ブームが起こる以前に比べて約3億ウォン跳ね上がったという。
知名度に比べて出演量が少ないのは、希少性を打ち出した戦略とペ・ヨンジュン側の厳しい選択基準のためだと広告業界では言われている。第一企画のヤン・ギヨン次長は「京南オーナーズビルの広告出演の際には『全段広告には出ない』と言って説得に苦労した」としながらも、「一度、契約書にサインをすれば、待ち合わせ時間を守らなかったり、撮影途中に不満を言ったりすることのない模範的なモデル」と話した。
しかし、ペ・ヨンジュンは流行を導いたり、製品の認知度を革新的に高めるようなタイプではないというのが広告業界の分析。フェニックス・コミュニケーションズのイ・ヨンミ局長は「ヨン様ブームと広告にあまり出演しないという希少性で高品格なイメージを持っている。上品なイメージを維持するための戦略だろう」と分析した。
ドラマ、映画、CMのすべてで最高のクオリティーを追及するペ・ヨンジュン。結局は莫大な経済効果を生み出す大元となっているが、本人は縮小志向の活動を通じて自らのスター性を消耗させない戦略を推し進めるつもりだ。
パク・ウンジュ記者 zeeny@chosun.com
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