「地獄にしばらくいるようだった」
19日午後、ソウル劇場で行われた映画『朱紅文字』の試写会&記者会見で韓石圭(ハン・ソッキュ)が映画出演の感想をこう語った。
ピョン・ヒョク監督の2作目の映画『朱紅文字』は主人公のイ・ギフンと3人の女性との愛と破局を描いたスリラー風のラブストーリー。
刑事のギフンは妻スヒョン(オム・ジウォン)と愛人のガヒ(イ・ウンジュ)、殺人事件の未亡人ギョンヒ(成賢娥..
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「地獄にしばらくいるようだった」
19日午後、ソウル劇場で行われた映画『朱紅文字』の試写会&記者会見で韓石圭(ハン・ソッキュ)が映画出演の感想をこう語った。
ピョン・ヒョク監督の2作目の映画『朱紅文字』は主人公のイ・ギフンと3人の女性との愛と破局を描いたスリラー風のラブストーリー。
刑事のギフンは妻スヒョン(オム・ジウォン)と愛人のガヒ(イ・ウンジュ)、殺人事件の未亡人ギョンヒ(成賢娥(ソン・ヒョナ))の3人とそれぞれ違った愛を繰り広げる。
韓石圭が「地獄」と言う部分は後半にガヒとトランクに閉じ込められるというシーン。
韓石圭は「観客がこのシーンで地獄というものを感じてくれたらと思って演じたし、実際に自分も地獄にいるような感じがした。肉体的、精神的のすべてが辛かった」と語った。
このシーンはソウル近郊のセットで3日間にわたって撮影された。狭い空間に閉じ込められた二人は血と汗まみれのまま絶叫する。
辛かったのは共演したイ・ウンジュも同じだった。「クランクインの時から不安とプレッシャーを抱えながらこのシーンに挑んだ。すぐにでも死にたいと思うほどだった。本当に地獄のようだった。今までで最も辛かったのはもちろん、今後も最も記憶に残るシーンになると思う」と撮影当時を振り返った。
以下は記者会見に出席した韓石圭、イ・ウンジュ、ピョン・ヒョク監督の一問一答。
▲韓石圭
―映画を観た感想は?
「3回映画を観たが、観れば観るほど良い映画だと思える」
―婦人がベッドシーンを見たらショックでは?
「妻より子どもが見たらどう思うか心配だ(笑)。妻にはシナリオの内容を詳しく説明したから心配はしていない。観客にはベッドシーンが俳優ではなく、二人の男女が愛を繰り広げている場面として観てほしい」
―10年後にはどんな姿になっていると思うか?
「10年前にはドラマ『ソウルの月』の撮影をしていて、10年後も俳優でいたいと思った。今も同じ考えだ。2014年にも今と同じように現役でいられたらと思う」
▲イ・ウンジュ
―試写会の感想を語ってほしい。
「映画を観たら力が入ってしまいそうなので今までに一度だけ観た。観客の心に深く残る映画になってほしいと思う」
―ガヒというキャラクターをどう解釈して、どう演じたか?
「あまりにも複雑な映画で、今までに本でも見たことのないような人物だった。最近、痩せたとよく言われる。どこか悪いのかという言葉もよく聞く。一時期は完全にガヒというキャラクターになりきっていたようだ。毎日、心の中でガヒになりきろうと思っていた。独立していて誰にも頼らず、葛藤しながらも自ら解決しようとするところが実際の私と似ていたが、結果が見えている恋愛に全身を投じるのは違うと思った」
▲ピョン・ヒョク監督
―出演者たちの演技に満足したか?
「もちろん満足している。今回の4人の出演者に満足できないはずがない」
―ナサニエル・ホーソーンの同名小説からモチーフを得ているが、どう
いった意図があるのか?
「原作小説のヒロインをガヒのキャラクターに投影した。社会的タブーに挑む人物が受ける対価というものを小説から借用したかった」
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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