恨み晴らす母子霊の物語? 肩透かしのホラー『分身娑婆』

2004/08/01 18:00

 2000年から2年間隔で『悪夢』(日本タイトル『友引忌-ともびき-』)、『フォン』(同『ボイス』)、『分身娑婆』を送り出したアン・ビョンギ監督は、韓国映画界にとって意味ある存在だ。ひとつのジャンルにこだわるのも簡単ではないが、日常の中から恐怖のモチーフを見つけ出す点でアン監督の映画は注目に値する。  亡霊が携帯電話を通じて蔓延するという設定の『フォン』は『リング』ネ来最もショッキングな恐怖の感..

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