李炳憲(イ・ビョンホン)はそれほど背も高くなく、顔も色黒だ。雰囲気があるのは確かだが、だからと言ってギリシア神話に登場するアドニスのようなスタイルではない。
李炳憲はスクリーンにいてこそ美しくオーラを放つ存在だ。しかし、彼はスクリーンの中の完璧なイメージに実際の自分を合わせようと努力するタイプではない。
三姉妹に“喜び与えて愛される”キャラクターが主人公の『誰にでも秘密はある』は、李炳憲..
続き読む
李炳憲(イ・ビョンホン)はそれほど背も高くなく、顔も色黒だ。雰囲気があるのは確かだが、だからと言ってギリシア神話に登場するアドニスのようなスタイルではない。
李炳憲はスクリーンにいてこそ美しくオーラを放つ存在だ。しかし、彼はスクリーンの中の完璧なイメージに実際の自分を合わせようと努力するタイプではない。
三姉妹に“喜び与えて愛される”キャラクターが主人公の『誰にでも秘密はある』は、李炳憲の魅力を十分に活かした映画だ。李炳憲はどんな時が最も輝いているかがよく分かる映画でもある。
-映画では主に教師、軍人などの比較的堅い役を演じてきましたが、今回の『誰にでも秘密はある』で浮気者を演じたのは新たな挑戦だと思いますが。
「ウォーミングアップをする気分でこの映画への出演を決めました。ロマンチックコメディーを軽く見ていたわけではありませんが、比較的簡単に演じられると思っていました。コメディーを演じたことがなかったので、笑いを誘うこと自体がそう簡単ではありませんでした。逆にとてもリアルな演技が邪魔になるようでした。まさにジレンマでしたね」
-自分の演技に大きく満足できないタイプのようですね。
「映画公開後に映画館で観客に混じってよく映画を観ます。『共同警備区域/JSA』は10回以上観ました。人々が私を見る視線などをチェックしています」
-今回の映画のどんな点が気に入りましたか?
「とても開放的なところです。韓国のように保守的な社会でこの映画のように後ろ指をさされることがあるでしょうか。軽快かつ愉快なリズムで演じることが簡単ではありませんでしたが、非常に独特な映画でした。女性はいろんな意味で影響を受けるでしょう」
-少なくとも『我が心のオルガン』以降は失敗と呼べる映画には出演しなかったようですし、常に堅い役を多く演じてきたようですが。
「出演は一人でシナリオ見て決めます。私の感性だけで判断をしますが、その感性というものは理性の支配を受けるようです。ストーリーの蓋然性、人物行動の妥当性、こういったことを十分に考慮します。なので殺人ものやコメディー映画は選択肢に入りませんでした」
-100回以上聞かれたかも知れませんが、共演した3人の女優にはどんな印象を受けましたか?
「本当に100回以上聞かれましたよ。志宇(ジウ/崔志宇(チェ・ジウ))は真面目で、他人の話によく耳を傾けるタイプです。ヒョジン(キム・ヒョジン)はスクリーンで観る時よりも幼く見えて、学生のように常に何かを学ぼうとする意志が強いです。秋相微(チュ・サンミ)さんは年上だからかも知れませんが、ともかく話のよく通じる友達のようでした」
-映画でも成功して、恋愛もして、失恋(宋慧喬(ソン・ヘギョ)との破局)も経験しましたが、これ以上何かやることがあるでしょうか?
「ヨガをやろうか、仏教の教理を学ぼうかと考えています。時々わけもなく憂うつになったり、喪失感みたいなものを感じたりします。満足というものは自分自身の中で平穏を保ってこそ感じられるものだと思います」
-最近失恋をしたようには見えませんが・・・
「何気にその話題に持っていきますね・・・。『がんばってください』とよく言われますが、私が相当かわいそうに見えるんでしょうね。そんな風には見られたくないのですが・・・。傷ついたように見えるのも、その反対なのも嫌ですね」
-今後の予定は?
「次の映画は金知雲(キム・ジウン)監督のヤクザ映画です。劉智泰(ユ・ジテ)のように短編映画を作ったり、演劇の舞台にも立ってみたいです。この10年間は常に上昇するグラフを描くような人生を過ごしてきましたが、それを維持しようと大切なことを忘れてしまうような気がします。演劇のような私を初心に帰らせてくれるようなことをやりたいです。秋頃に日本のポニーキャニオンからパーソナルDVDを出します。
数日前にハワイで撮影を終えて帰国したんです」
パク・ウンジュ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
Copyright (c) Chosunonline.com