母親の青春時代にタイムスリップする映画『人魚姫』

2004/06/29 10:27

 青春が人生の頂点であるなら、子どもが目にする親の人生は常に頂点以降だ。だから子どもたちにとって親というものは、年を取れば格好の悪い存在でしかない。  ナヨン(全度妍(チョン・ドヨン)扮す)にとって両親は非常に窮屈な存在だ。父親はお人好しの無能人間で、母親は生活のためにだけに働く人間だ。  久しぶりに家族揃っての外食をしても、父親は焼肉を食べながら「本当に辛い」と泣きながら愚痴アぼし、母親は..

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