ユーモアで武装した武侠映画『阿羅漢-掌風大作戦』

2004/04/30 11:34

 リュ・スンワン監督の『阿羅漢-掌風大作戦』(30日公開)で終始感じられるのは、自らが最も楽しめることに没頭する人間の堂々とした姿だ。「なぜその話をするのか」について力説しようとする忠武路(チュンムロ/韓国映画の中心地)の長年の強迫を脱ぎ捨てたこの武侠映画は、終始素早い動きで映画を観るという純粋な快楽を与えてくれる。  タランティーノの『レザボアドッグス』とそっくりなシーンから始まるこの映画は、..

続き読む