「妻が私を見て『4月の定番歌手ね』なんて冗談を言うんです。普段は誰にも呼ばれないのに『障害者の月』の4月だけはあちこちから呼ばれるということです」
20日、ソウル市内のオリンピック公園で開催された「第24回障害者の日」の記念イベントでCLONの姜元来(カン・ウォルレ/35)さんがステージに上がった。
不意の交通事故に遭ってから障害者関連のイベントに多数参加してきた姜元来さんだが、「障害者..
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「妻が私を見て『4月の定番歌手ね』なんて冗談を言うんです。普段は誰にも呼ばれないのに『障害者の月』の4月だけはあちこちから呼ばれるということです」
20日、ソウル市内のオリンピック公園で開催された「第24回障害者の日」の記念イベントでCLONの姜元来(カン・ウォルレ/35)さんがステージに上がった。
不意の交通事故に遭ってから障害者関連のイベントに多数参加してきた姜元来さんだが、「障害者の日」の公式イベントに参加するのは今回が初めてだったと言う。
「ぼんやりと見える霧の中の道は届くようで届かない遠ざかる虹のような道…/力になってください/私に与えられた道が探せるように/遮られた私の道…」
この日、黒のスーツにサングラス姿でステージに上がった姜さんは、故ユ・ジェハの『遮られた道』を歌って4000人の参加者から大きな拍手を浴びた。
姜さんは「この歌詞には障害者の皆さんに伝えたいメッセージがそのまま込められている。皆さんの助けがあってこそ初めて私たちが社会の障害物を克服することができる」と語った。公演後に姜さんは取材陣に「共に何かをすること」と「同情心で助けること」は歴然とした別のものだと説明した。
「障害者は敷居のあるものに対しては何でも辛いのです。それは歩道や車道のブロックであるかも知れませんし、心の敷居であるかも知れません。ですが、その敷居をなくした後に『一緒に進もう』と言うのと『この程度のものだったらどかしてやる』と言うのでは、根本的な違いがあると思うのです」
姜さんはこの日のイベントを終えて会場を去る前にもう一度こう語った。
「5月になればまた忘れてしまいます。それが現実なのです。1年365日の間で障害者に視線が集まるのはたった一日しかないのです。
しかし、そのたった一日であっても感謝しなければならないのが韓国社会の現実のようです」
チョン・ジソプ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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