「666」という海外ミュージシャンが1998年に発表した曲『Amokk』は、「轟音でも音楽になる」ということを実証した一つの革新だった。しかし、まるでこの音楽が「テクノ」や「エレクトロニカ」と呼ばれるコンピューター音楽の代表曲であるように伝えられてしまった短所もあった。このジャンルに関心ある人々のよき教科書になると思われる純韓国産のアルバムがリリースされた。
タルパランとコグマが「mozo少..
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「666」という海外ミュージシャンが1998年に発表した曲『Amokk』は、「轟音でも音楽になる」ということを実証した一つの革新だった。しかし、まるでこの音楽が「テクノ」や「エレクトロニカ」と呼ばれるコンピューター音楽の代表曲であるように伝えられてしまった短所もあった。このジャンルに関心ある人々のよき教科書になると思われる純韓国産のアルバムがリリースされた。
タルパランとコグマが「mozo少年」というユニットを結成して初のアルバムをリリースした。
タルパランはソロテクノミュージシャン、カン・ギヨンの芸名で、コグマはクォン・ビョンジュンが「ワンダーバード」というバンドで使ったニックネームだ。二人とも「ピピバンド」と「ピピロングストッキング」という伝説のバンドの元メンバーだ。
グループ名の「mozo少年」とは、恐らく米国のブラックミュージックでよく使われる「Mojo」という俗語から取ったと思われるが、これは「魔法の呪文」または「魅力」という意味でもある。
「mozo少年」はマッキントッシュのノートパソコン1台だけを持参し、パリ、ロンドン、東京でこのアルバムに収録された全曲を作詞、作曲、レコーディング、ミキシングまで行ったという。楽器をまったく使わなくても13曲が収録されたアルバムをリリースすることができる時代なのだ。
二人のニューアルバムはエレクトロニカの多様なスペクトラムを手軽に楽しく学ぶことができる教本でもある。アルバムジャケットにある巨大なイチゴやバニラアイスクリームのように、冷たいイメージのテクノミュージックを大衆的なメロディーで分かりやすく解釈している。
テクノ、バラード、ラテン、ニューエイジに至るまで、卒なくこなしている「mozo少年」の1stアルバムは、彼らの魅力を余すところなく感じられる「魔法の呪文」がかけられた楽しい一枚だ。
韓賢祐(ハン・ヒョンウ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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