壮絶な流血劇と笑いの絶妙なクロスオーバー『座頭市』

2004/01/19 18:49

 日本の北野武監督は、基本的に「暴力」と「笑い」は近い存在だと考えている。「人がバナナの皮に滑って転んだら本人にとっては悲劇だが、周りの人間にとっては笑いになる。笑いとは常にこうして悪魔のように暴力的な姿に変わる」(2002年インタビュー)と語ったこともある。  『菊次郎の夏』ではコメディに暴力的要素を加えた北野監督が、今度は暴力にコメディの要素を加えた。30日に公開される最新作『座頭市』で北野..

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