僧侶と結婚したチェリストで「味噌おばさん」としても知られるト・ワンニョさんが、初めて料理本を出版した。
江原道・旌善(チョンソン)郡の山奥に移り住み、10年以上も味噌と醤油を作り続け、試行錯誤の末に生み出された料理の数々が紹介されている。
「暇があれば料理を作って家族に食べさせた後、そのレシピを細かくノートに記録した」と言うトさんの言葉通り、『ト・ワンニョの味噌料理』(ソウル文化社)は味..
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僧侶と結婚したチェリストで「味噌おばさん」としても知られるト・ワンニョさんが、初めて料理本を出版した。
江原道・旌善(チョンソン)郡の山奥に移り住み、10年以上も味噌と醤油を作り続け、試行錯誤の末に生み出された料理の数々が紹介されている。
「暇があれば料理を作って家族に食べさせた後、そのレシピを細かくノートに記録した」と言うトさんの言葉通り、『ト・ワンニョの味噌料理』(ソウル文化社)は味噌と醤油を使った健康食のレシピでぎっしりだ。
「毎日食べる料理に味噌と醤油を使うことは、栄養を加えるのと同じこと」と言うトさんは、まずは春の料理から説明してくれた。
味噌に和えればずっと柔らかくなるというタラの芽の味噌和えをはじめ、臭いがなく肉質の柔らかい豚肉緑茶炒め、素材本来の味を楽しませてくれる味噌チヂミなど…。
今のような冬の季節には、よく漬かったカクテギ入れて煮込んだチョングクジャン(日本の納豆汁に近いもの)や心底温まる味噌ウコジヘジャン汁(白菜の葉などを肉や牛の血の塊と一緒に煮込んだ韓国味噌のスープ)がおすすめ。
カキの味が十分に染み込んだカキご飯やトンチミ(大根の水キムチ)ククス(麺類)は、真冬の食卓を彩る季節の味わいだ。
すぐに作れるソースやヤンニョム(薬味)のノウハウをはじめ、味噌を漬ける秘訣に至るまで詳しく紹介してくれるトさんは、山奥でのエピソードも盛り込んでいる。
「子供の頃に毎朝聞いた母親がまな板を叩く音は、それ自体が音楽でした。子供たちにとってもそんな母親でありたいです。『忙しい』が口癖となってしまう都会での生活ですが、家族のために一日一回は余裕をもって食事を作ってみてください。
愛する家族と話に花を咲かせながら食べる料理、それが一番幸せな食卓なのです」
金潤徳(キム・ユンドク)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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