現代の家族関係をクールに描いた『浮気をした家族』

2003/08/04 19:59

 孤独で寂しい。そう、イム・サンス監督の『浮気をした家族』(14日公開)は、テレビのホームドラマの反意語であり、アンチ・ディズニーの前衛で、ビショップが作曲した『埴生の宿』の正反対にある。この映画は率直になれず、俗化された現代人に最後に残された“家族”という聖地に土足で踏み入る。  『浮気をした家族』は2003年の真の問題作だ。息子で弁護士のヨンジャク(ファン・ジョンミン)は写真作家の20代の女..

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