「被爆した朝鮮の魂に捧ぐ」 長編小説『カラス』の韓水山氏

2003/06/11 20:05

 「恋も終わり、人生も幕を閉じた悲しくも短かった若い日々…。燃える長崎には黒い雨が降る」  小説家の韓水山(ハン・スサン/57/世宗(セジョン)大教授)氏が今週、小説を出版した。1945年8月9日、長崎の原爆で亡くなった1万人以上の徴用された韓国人を描いた長編小説『カラス』(全5巻/ヘネム出版社)だ。  彼は小説の書き出しの献詞を、「長崎で被爆した朝鮮人の英霊」に捧げた。  「祖国の名前で暮..

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