【NEWSIS】「韓国のエリザベス・テイラー」と呼ばれたベテラン女優キム・ジミさん(本名キム・ミョンジャ)が亡くなった。享年85歳。 映画関係者が10日に語ったところによると、キム・ジミさんは米国で息を引き取ったという。【写真】
ベテラン女優キム・ジミ、「美しい芸術人賞」功労芸術人部門受賞

 1940年に忠清南道大徳郡で生まれたキム・ジミさんは1957年、徳成女子高校に在学中、ソウル市内の繁華街・明洞でキム・ギヨン監督にスカウトされた。17歳だった1957年、キム・ギヨン監督の映画『黄昏列車』でデビューした。 翌年、ソウル新聞に連載された朴啓周(パク・ケジュ)原作の人気小説を映画化した『星よ、わたしの胸に』でホン・ソンギ監督とタッグを組んだ。この映画でメディアや大衆から好評を得て、一躍スターの仲間入りを果たした。芸名ジミ(芝美)が意味するように、蘭のような清楚さが際立っていた。

 イム・グォンテク監督の『キルソドム』(1985)をはじめ、およそ700本の作品に出演した。全盛期の1960-70年代には、年間およそ30本の映画を撮影した。中でも、韓国戦争(朝鮮戦争)と南北分断の痛みを全身で表現した『キルソドム』は、キム・ジミさんの代表作と言えるだろう。 キム・ジミさんはキム・ギヨン監督やイム・グォンテク監督だけでなく、キム・スヨン監督など、当代最高の監督たちと仕事をした。特に1960-70年代には圧倒的な美しさを誇り「韓国のエリザベス・テイラー」と呼ばれ、人気を集めた。

 また、キム・ジミさんは大韓民国宝冠文化勲章(1987)、第12回春江賞芸術部門大賞(1987)などを手にした。1997年には全ロシア国立映画大学で名誉映画学博士号を取得した。 自らをスターダムにのし上げてくれたホン・ソンギ監督、俳優チェ・ムリョン、歌手ナ・フナ、両親の主治医と4度結婚し、4度離婚した。 なお、韓国映画人協会が映画人葬を準備している。

ホーム TOP