『黄色いシャツの男』で人気を集めた歌手ハン・ミョンスクさんが22日に亡くなった。享年89歳。　1935年に平安南道南浦（旧・鎮南浦）で生まれたハンさんは、17歳だった52年に「太陽楽劇団」のメンバーとして芸能界入りした。6・25戦争（朝鮮戦争）中は軍芸隊の一員として慰問公演も行った。◆【グラフィック】もう一度会いたい！　帰らぬ人となった韓国スター【写真】
ウィ・ハジュン＆ペ・イニョク＆イ・チャンヒョク、白コーデがステキ

　歌手チェ・ヒジュンの紹介で作曲家ソン・ソグと出会い、61年に「黄色いシャツの男」で正式にデビューした。歌が大人気を集めると、「黄色いシャツを着た男」というタイトルの映画も制作された。ハンさんはこの映画で主人公を演じた。また、この曲は2018年の平昌冬季オリンピックで韓国選手団の入場曲としても使われた。　ハンさんはその後も「センチメンタル・ギター」「雪が降るのに」などを相次いでヒットさせ、70年代末まで活発に活動した。ハンさんが生前発表した歌はおよそ300曲にもなる。　ハンさんは56年にトランぺッターのイ・インソンと結婚したが、イさんは41歳で他界し、ハンさんは2男1女を一人で育てた。その後は京畿道水原で二間の小さな部屋を借り、苦しい生活を送っていたことが後に伝えられた。　2010年には、50年間にわたり大衆歌謡の発展に寄与した功績により文化体育観光部（省に相当）から感謝の盾を授与された。また、12年には第12回大韓民国伝統歌謡大賞授賞式で元老歌手賞を受賞した。