写真=映画『脱出:PROJECT SILENCE』のスチールカット

 【NEWSIS】「ソンギュンさんがこの場にいたら本当によかったのに」 映画『脱出:PROJECT SILENCE』を演出したキム・テゴン監督が、昨年12月にこの世を去った俳優イ・ソンギュンさんを思い出しながらそう語った。8日午後、ソウル市竜山区の映画館「CGV竜山アイパークモール」で『脱出:PROJECT SILENCE』のメディア試写会が行われた。同作はイ・ソンギュンさんの遺作2作のうちの一つだ。◆【写真】故イ・ソンギュンの遺作『脱出』メディア試写会

 キム・テゴン監督は試写会終了後に行われた記者懇談会で、「ソンギュンさんがこの場にいたら本当によかったのに」とした上で「橋で繰り広げられる出来事なので、すべての仕掛けはもちろん、空間に対する理解が必要だった。わたしも見逃していた部分をソンギュンさんが気づき、映画を準備するときから、動線やキャラクターの感情などいろいろ話をした」と打ち明けた。そして「そんな要素一つ一つに毎回質問と答えを繰り返しながら、全体的な答えを見いだしていった気がする」と語った。

 映画が終わった後には、「故イ・ソンギュンを忘れない」という言葉も出てきた。イ・ソンギュンさんと親子役を演じた女優キム・スアンも、イ・ソンギュンさんに対する恋しさを表現した。キム・スアンは「イ・ソンギュン先輩にいろいろ助けてもらった」とした上で「劇中、ギョンミンはとげとげしい口調で話したり自由奔放だけど、(イ・ソンギュン先輩が)自由に演じられるよういろいろ解きほぐしてくださった。おかげで自由に、リラックスして、楽しく演じながら撮影に臨むことができた」とコメントした。

 イ・ソンギュンさんとともにチュ・ジフン、キム・ヒウォンらが出演した災害パニック映画『脱出:PROJECT SILENCE』は、12日公開予定だ。 なお、イ・ソンギュンさんのもう一つの遺作である『幸福の国』は8月14日に公開される。

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