K-POP
SEVENTEENがユネスコでスピーチ パフォーマンスも披露
【パリ聯合ニュース】韓国の人気グループ、SEVENTEEN(セブンティーン)が14日(現地時間)、フランス・パリの国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部で開かれた「ユネスコ・ユースフォーラム」の特別セッションでスピーチを行い、世界の青年たちに連帯と希望のメッセージを送った。K―POPアーティストが同セッションに招待されたのは初めて。 フォーラムには、けがで活動休止中のS.COUPS(エスクプス)を除くメンバー12人が出席した。メンバー数が多いためSEUNGKWAN(スングァン)、JUN(ジュン)、WOOZI(ウジ)、MINGYU(ミンギュ)、JOSHUA(ジョシュア)、VERNON(バーノン)が代表でスピーチした。 WOOZIは互いに異なる環境で育った13人がSEVENTEENのメンバーとして一つになった過程を紹介した。 デビュー当時について「メンバーが多すぎるという指摘を受けた」と振り返り、メンバーの平均年齢が17歳と若く、「メンバー同士が仲良くできないだろう」「彼ら独自の音楽世界を構築するのは難しいだろう」といった否定的な見方があったことを打ち明けた。 WOOZIは「(当時は)挫折するには早すぎた」とし、ボーカル、パフォーマンス、ヒップホップなど互いに異なる能力と感情を持っていたメンバーたちが切磋琢磨(せっさたくま)することで次第にグループ独自のカラーが出始めたと説明。「互いに愉快に教え、学ぶSEVENTEENの教育法が私たちの成長法だった」と述べた。 また、アルバム制作時には定期的に会議を開いてメンバー全員の話を盛り込むとし、「メンバー数が多いので意見をまとめるのが容易ではないが、むしろその過程が私たちを一つにしてくれた」と、コミュニケーションの重要性も強調した。 中国出身のJUNは「私たちは各自が完璧ではないかもしれないが最高のチーム。今は多くの問題と未来の不確実性があるとしても、一緒なら克服できると信じている」と中国語で話した。 MINGYUはSEVENTEENの分かち合いの活動について紹介した。 SEVENTEENはデビュー翌年の2016年にデビュー日に合わせてタンザニアの子どもたちのためにヤギ13頭を寄付した。その後、タンザニアの子どもから「夢のためにヤギをきちんと育てていきたい」という内容の手紙と写真が届いた。 MINGYUは「その手紙を読んで、夢に向かって走り続けてきた過程を思い出した。私たちはそのタンザニアの子どものように夢のために教え合い、学び合って成長しながら走ってきた。初めての単独公演の観客が800人にも満たなかったグループからアルバム売上枚数が1500万枚を超えるグループに成長した」と語った。 このときの寄付がきっかけとなり、SEVENTEENはデビュー日に合わせて子どもや青少年のための寄付を行ってきた。MINGYUは寄付を続ける理由について「幼い世代の誰もが、どのような環境に置かれていても夢を失ったり挫折したりしないことを心から願っているため」と述べた。 SEVENTEENは昨年もデビュー7周年を記念し、ユネスコ韓国委員会に寄付をした。これが縁となり、同年8月に所属事務所のプレディスエンターテインメントとユネスコ韓国委員会が世界に教育の重要性を広めるキャンペーン「Going Together」をスタートした。このキャンペーンに注目していたユネスコが、同委員会とプレディスエンターテインメントに3者協約を提案し、SEVENTEENのユネスコ・ユースフォーラム出席につながった。 英語でスピーチしたJOSHUAは「『Going Together』は世界の人々のためのキャンペーンへと拡大する機会を迎えることになった」とし、今後は「第三世界に教育インフラ構築のために学校を建て、教育のための討論の場が持続的に運営されるよう支援する」との考えも示した。また、「教育の重要性を広めるためユネスコアンバサダーとして積極的に活動する」と約束した。 SEVENTEENはスピーチを終えた後、パフォーマンスも披露した。欧州で公演を行ったのは初めて。1220席のメインホールは173カ国の青年代表、抽選で選ばれたファン550人、各国関係者らで埋まり、ファンの大歓声が響いた。TF1、AFP通信、AP通信、NHKなど地元や海外の21メディアが取材に駆け付けた。