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カン・ドンウォン、映画で死刑囚演じ後遺症 「1年間悪夢…毎日刑場に連れていかれる夢を見た」
【NEWSIS】俳優カン・ドンウォンが映画『私たちの幸せな時間』(2006)に関するエピソードを打ち明けた。 カン・ドンウォンは13日放送のバラエティー番組『ユ・クイズ ON THE BLOCK』(tvN)で「死刑囚の役を演じた。ソウルの刑務所に行って実際に死刑囚と面会した。そうしていたら、すごくキャラクターにのめり込んだ」とした上で「刑務官たちとも話をしたのだが、死刑囚たちは人生に対する未練のためか、(刑場に連れていかれるとき)歩きながらも、しばらくしてまた戻ってきたりするという。監督に『そういう風に演じたい』と申し出た」と語った。 さらに、ン・ドンウォンは「そのときから悪夢が始まった。毎日刑場に連れていかれる夢を見て、むせび泣きながら目覚めた。『こんな風に演じなければならないのに…』と思った」とした上で「1年くらいそうだった。まったく知らなくていい感情の道が開き、正気でいられなかった。今考えてみると、精神科の治療を受けるべきだった。そのときはそんな概念がなかった」と打ち明けた。
映画『オオカミの誘惑』(2004)の傘のシーンにも言及した。司会のユ・ジェソクは「韓国映画に登場するシーンのうちベスト3に入る」とした上で「伝説のシーン」と主張した。これを受け、カン・ドンウォンは「22歳くらいのときだった。個人的にそういうのは好みではないので、恥ずかしかった」とした上で「劇場で見たとき、『恥ずかしい』と思ったんだけど、公開後反応がよくて、『ここに溺れてはいけない。これは一瞬のことだ』と気を引き締めた。楽しめなかった」と振り返った。 作品を選ぶ基準についても打ち明けた。カン・ドンウォンは「シナリオの完成度をまず見る。起承転結がはっきりしているのか、素材が新鮮なのか、損益分岐点を上回ることができるのかを考慮する」とした上で「僕のお金で映画を撮るわけではないので、負担になる。僕や制作スタッフを信じて投資してくれる人たちに『最低限、銀行の利子だけでもあげないといけないじゃないか』と考える」と語った。 さらに、カン・ドンウォンは「40代になり、だいぶ余裕ができた。特に腹も立たない。以前は『どうしてこれじゃダメなんだ?』と思ったけれど、今では『もっと一生懸命にやればいいじゃないか』と思っている。僕はあきらめることが好きではない。自ら『この程度もできないのか?』と考える。20-30代は本当に激しく生きてきた。経験を積み、解決策も見出し、確実に余裕が生まれた。20代に戻りたくない。『ようやくここまで来たのに…』と思い、戻れそうもない。もう経験したくない」と主張した。
◆【写真】カン・ドンウォン、幻想的な表紙・グラビア=「HIGH CUT」