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訃報:「60年代韓国映画界の紳士」俳優キム・ソクフンさん=93歳
【NEWSIS】1960年代に人気を博した老優キム・ソクフンさん(本名キム・ヨンヒョン)がこの世を去った。享年93歳。 キム・ソクフンさんは5月28日、老衰により他界したという。映画関係者が29日明らかにした。
キム・ソクフンさんは清州師範学校(現在の清州教育大学)出身で、当初はソウル地裁書記として勤務。1957年に、撮影技師出身のユ・ジェウォン監督の『忘れ得ぬ人々』でデビューした。特に50年代末から60年代半ばにかけて『望郷』(1958)、『大地よ、語ってくれ』(1962)のチョン・チャンファ監督や『悲しみはない』(1962)、『争う人々』(1962)のキム・ムク監督などと息を合わせた。 とりわけ、チョン・チャンファ監督がメガホンを取り、キム・ジミ、ファン・へと共演した『陽光降り注ぐ野』(1960)は大ヒットした。巨匠イム・グォンテク監督のデビュー作『豆満江よさらば』(1962)にも出演した。チャン・イルホ監督、シン・ヨンギュン共演の『一枝梅』(1961)は、モノクロ映画にもかかわらず躍動的な演出で注目を集めた。 引退作は1993年公開の『雨降る日の水彩画2』(クァク・ジェヨン監督)といわれる。キム・ソクフンさんは生前、整った顔立ちに洗練されたファッション、そして美食家という面で人気を集めた、と映画関係者は振り返った。「映画界の紳士」と言われていた。 殯(ひん)所(出棺まで棺を安置しておく場所)はソウル聖母病院葬儀場11号室、出棺は30日午後1時20分、埋葬先は竜仁オナー・ストーンだ。