【ソウル聯合ニュース】「皆さん、ソン・スンホンが持つ定型化された真っすぐで優しいキャラクターとして(自分を)見てくれているようです。これからはそういうものを破る試みをたくさんしてみたい」――。米動画配信大手、ネットフリックスのオリジナル韓国ドラマ「配達人~終末の救世主~」で悪役を演じた俳優のソン・スンホン(46)は18日、ソウル市内で応じたインタビューでこう語った。 1995年にファッションモデルとしてデビューし、翌年に俳優業に足を踏み入れた。今年で俳優生活27年になったが、これまでに悪役を演じたのは映画「大将キム・チャンス」(2017年)の一度きりだった。 そのソン・スンホンにとって、今月12日に配信が始まった「配達人」は新たな挑戦だった。深刻な大気汚染により荒廃した未来の朝鮮半島を舞台とした同作で、酸素を武器に世の中を支配する巨大企業チョンミョングループの後継者のリュ・ソクを演じた。 リュ・ソクは自らの病を治すため罪のない人々を拉致して人体実験をしたり、難民を虐殺したりする人物として描かれる。ソン・スンホンは冷酷なリュ・ソクになりきり、本人の言葉通り真っすぐで善良な印象をぬぐい去った。 ソン・スンホンはリュ・ソクについて「資源と酸素が限られているため全ての難民を(砂漠化した地上から)居住区域に連れていくことはできないと判断しながらも、その判断が正しいとは考えない。自分なりのベストを尽くす」と評した。「悪に近い人物だが、同時にあわれみを感じる」という。 リュ・ソクの人物描写がやや不十分だったとする一部視聴者の意見には、「シナリオ企画段階ではリュ・ソクの父親の時代の話から始まっていたと承知している。6話の中に世界観を盛り込んだため、残念ながら一部の内容は除かれた」と説明した。 また、人類生存の鍵を握る配達人の「5―8」を演じたキム・ウビンについて、「完璧すぎ」「とても誠実で真っすぐだ」と褒めたたえた。

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