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映画「別れる決心」 ゴールデン・グローブ賞受賞ならず
【ロサンゼルス、ソウル聯合ニュース】米映画賞「第80回ゴールデン・グローブ賞」の授賞式が10日(現地時間)、カリフォルニア州ビバリーヒルズで開かれ、非英語映画賞(旧・外国語映画賞)候補5作品の一つとしてノミネートされていた韓国のパク・チャヌク監督の最新作「別れる決心」は受賞を逃した。 ゴールデン・グローブ賞はハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)が主催し、米アカデミー賞の前哨戦と位置付けられる。
近年は韓国作品や韓国系コンテンツの受賞が続いていた。2020年にポン・ジュノ監督の映画「パラサイト 半地下の家族」が韓国映画として初めて外国語映画賞に輝き、21年には韓国系米国人のリー・アイザック・チョン監督が米国に移住した韓国人家族を描いた映画「ミナリ」が外国語映画賞を受賞した。昨年1月には米動画配信大手ネットフリックスのオリジナル韓国ドラマ「イカゲーム」に出演した俳優のオ・ヨンスがテレビ部門の助演男優賞を受賞した。 今回の非英語映画賞はアルゼンチン出身のサンティアゴ・ミトレ監督の「アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~」が受賞した。 「別れる決心」は「お嬢さん」(2016年)以来、6年ぶりとなるパク監督の長編作品。山中で起きた変死事件を捜査することになった刑事のヘジュンが、被害者の妻ソレに会って疑いと関心を抱くことから展開される物語を描いた。韓国の俳優パク・ヘイルがヘジュンを、中国出身の女優、湯唯(タン・ウェイ)がソレを演じた。 パク監督は「別れる決心」の洗練された演出力が評価され昨年5月に開催された第75回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した。 ゴールデン・グローブ賞の受賞は逃したが、同作品は3月に開かれる第95回アカデミー賞の国際長編映画賞のショートリスト(ノミネート前の候補リスト)15作品の一つに選ばれている。アカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミーは今月24日に全部門のノミネート作品を発表する。