韓国芸能事件簿
検察、脅迫罪でヤン・ヒョンソク前YG代表に懲役3年求刑
【NEWSIS】検察が、男性アイドルグループiKONのメンバーだったB.I(本名キム・ハンビン)の薬物使用疑惑をもみ消そうとして捜査を妨げたとして裁判沙汰になっているヤン・ヒョンソク前YGエンターテインメント代表に懲役3年を求刑した。 ソウル中央地方裁判所は14日、特定犯罪加重処罰などに関する法律違反(報復脅迫など)などの罪で起訴されたヤン・ヒョンソク前YGエンターテインメント代表ら二人の第13回公判が開かれた。 検察はこの日、「アイドル志望生だった公益通報者を夜間に呼び出し、『おまえ一人殺すのは大したことじゃない』と言って供述をひるがえすよう要求した点を総合し、恐怖心をあおる害悪の告知をしたのは明白だ」とし、ヤン・ヒョンソク前YGエンターテインメント代表に懲役3年を言い渡してほしいと裁判所に要請した。
また、検察は「犯罪行為の手法や罪質が非常によくない」とした上で「それだけでなく、犯行後の態度もまたよくない。捜査から公判過程に至るまで、犯行を全く認めておらず、反省の様子すら見えない」と指摘した。 ヤン・ヒョンソク前YGエンターテインメント代表は、2016年8月にB.Iが麻薬を購入し、使用した疑惑をめぐり、公益通報者Aさんを懐柔・脅迫して捜査を妨げようとしたとして裁判に持ち込まれた。 これについてAさんは、警察がB.Iの薬物使用をめぐる状況を把握しながら捜査を行わず、その中心にヤン・ヒョンソク前YGエンターテインメント代表がいたと主張している。 Aさんはこの事件を2019年6月に国民権益委員会に通報し、国民権益委員会は2020年に関連資料を検察に文書で通知した。検察は捜査結果を総合し、B.I、ヤン・ヒョンソク前YGエンターテインメント代表ら4人を裁判にかけた。Aさんは起訴対象に含まれなかった。 なお、B.Iは2016年4月にAさんを通じてLSDや大麻などの麻薬を購入し、そのうち一部を複数回にわたり使用したとして起訴され、昨年9月に一審で懲役3年、執行猶予4年を言い渡された。双方とも控訴せず、判決は確定した。