K-POP
今夏のK―POP界 女性グループのパワー炸裂
【ソウル聯合ニュース】今年の夏はK―POP市場で女性グループがパワーを見せつけている。 韓国音楽配信サイト、メロンのチャート「トップ100」では19日午後に1~10位まで女性アーティストの曲が占めた。 今月1日にデビューミニアルバムをリリースしたばかりの女性グループ、NewJeans(ニュージーンズ)の曲「Attention」が1位、「Hype Boy」が2位を占めた。世界的人気を集めるBLACKPINK(ブラックピンク)の新曲「Pink Venom」が3位、昨年12月にデビューした新人グループのIVE(アイブ)が4月にリリースしたセカンドシングル「LOVE DIVE」が6位だった。10位には今年でデビュー15周年を迎えた少女時代の新曲「FOREVER 1」がランクインし、健在ぶりを示した。
このほか、韓国の地上波放送局、MBCのバラエティー番組「撮るなら何する?」の企画で結成されたグループ、WSGワナビーの曲が4位と5位につけた。 これまで韓国歌謡界では、夏は女性グループの曲がヒットするとされてきたが、今年のように音楽チャートのトップ10を占めるのは異例。 昨年8月第3週のメロンの週間チャートは、トップ10入りした女性アーティストがaespa(エスパ)、少女時代のテヨン、Red Velvet(レッドベルベット)の3組だけだった。 今年の女性グループの好調ぶりについて、メロンの関係者は、IVE、NewJeansのように世界で強力なファンダム(ファン集団)を持つ新人ガールズグループが登場したほか、今年も音楽グループを誕生させた「撮るなら何する?」の音源市場への波及力が続いたためとの見方を示した。 このように今年は新人女性グループの躍進が著しい。 NewJeansは強烈な高音やビートの曲ではなく聞き心地のいい曲、ポップアートをほうふつとさせる映像や写真などを前面に押し出し、MZ世代(1980~2000年代生まれ)のファン攻略に成功した。 IVEは、音楽専門チャンネル、Mnetのオーディション番組「プロデュース48」で選抜された韓日混成ガールズグループ、IZ*ONE(アイズワン)出身のチャン・ウォニョンとアン・ユジンを中心に据え、中毒性のある低音が際立つレトロなメロディーの曲で音楽チャートを席巻した。
女性グループの活躍は新人グループだけにとどまらない。TWICE(トゥワイス)のナヨンが6月に発表したソロ曲「POP!」は人気を維持しており、少女時代も新曲をトップ10入りさせ存在感を示すなど先輩グループも負けず劣らず活躍している。 女性グループがK―POP市場で勢いを見せていることについて、過去とは異なる「破壊力」に注目した分析も出ている。 以前は男性グループはフィジカル盤、女性グループは音源で優勢という公式が通用するほど市場が二分されていた。女性グループは音源チャートでは強みを見せるが、フィジカル盤やグッズ販売では相対的に劣勢との認識があった。 しかし、新型コロナウイルス禍でK―POP市場が急成長し、グローバルなファンダムが構築され、女性グループのフィジカル盤の売り上げが男性グループに比べ低いというのは過去の話となった。 BLACKPINKは2020年にファーストフルアルバム「THE ALBUM」でK―POP女性グループ初のミリオンセラーを達成。来月リリースするセカンドフルアルバム「BORN PINK」も予約枚数だけですでに150万枚を突破し、2作連続ミリオンセラー達成への期待が高まっている。 aespaが先月リリースしたセカンドミニアルバム「Girls」の売上枚数も100万枚を超えた。 ある音楽プロダクションの関係者は「ガールズグループの曲は歌詞とメロディーが簡単で歌いやすい。最近のバイラルマーケティングで最も重要なTikTok(ティックトック)チャレンジで有利だ。男性グループの曲は相対的に難しい場合が多く、チャレンジが難しい」との見方を示した。そのうえで、IVEの「LOVE DIVE」やナヨンの「POP!」など、女性アーティストのヒット曲はTikTokでも流行したという共通点があると説明した。