【Pickcon】是枝裕和監督が、カンヌ国際映画賞で俳優ソン・ガンホが主演男優賞を受賞したことについて心境を打ち明けた。

 5月31日に映画館「CGV竜山アイパークモール」で映画『ベイビー・ブローカー』のメディア試写会が開催され、是枝裕和監督をはじめソン・ガンホ、カン・ドンウォン、IU(アイユー)ことイ・ジウン、イ・ジュヨンが出席した。

 是枝裕和監督はソン・ガンホが第75回カンヌ国際映画祭で主演男優賞を手にしたことについて「自分が監督をした映画で、カンヌで役者さんが賞を取るのはこれが二度目」とした上で「僕はあまのじゃくなので、自分が評価されると『え、どこがよかったの、本当に』という気持ちがどこかで芽生えてきて本当に純粋にはなかなか喜べない、申し訳ない気持ちがある。でも、この作品にとっては一番みんなが喜べる賞だったような気がする」とコメントした。

 さらに是枝裕和監督は「僕が何かをしたというより、本当にソン・ガンホがこれまで成し遂げた成果ではないかと思う。これまでポン・ジュノ監督、イ・チャンドン監督、パク・チャヌク監督の作品で賞を手にしてもおかしくなかったのに、僕の作品で賞を取ることになり恐縮な思いもある。この作品『ベイビー・ブローカー』にとっては最高の、一番みんなが喜べる賞だったような気がする」と語った。

 なお、映画『ベイビー・ブローカー』は第75回カンヌ国際映画祭でソン・ガンホが主演男優賞を受賞したほか、キリスト教関連の団体が選ぶ「エキュメニカル審査員賞」も贈られた。同作は6月8日公開予定。
◆【写真】ソン・ガンホ、IU、カン・ドンウォン…一堂に会した『ベイビー・ブローカー』の主演陣

チョ・ミョンヒョン記者

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