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「過去に性的暴行被害」公表のALi「克服したと思ったのに」…PTSDと診断
【NEWSIS】息子のために相談に訪れたという歌手ALi(アリ)の悩みが明らかになった。
27日夜9時30分から放送されたチャンネルAのトーク番組『オ・ウニョンの貴い相談所』にやってきたALiは「健康なママになりたいのに、しょっちゅうボーッとしてしまうのが悩み」と告白した。
日常生活の中で頻繁にボーッとした状態になるというALiは、話している最中にも集中力がなくなるだけでなく、一日に何度もボーッとしてしまうと明かした。
そして、Aliはかなり以前に受けた性的暴行被害について振り返った。過去に報道機関に対してこのことを告白したALiは「私はかなり克服したと思っていた」と打ち明けた。
ALiによると、ソロデビューアルバムの準備をしていた20代半ばに性的暴行被害を受けたという。被害を受けた後は途方もない喪失感があったとのことだ。「人生のすべてがことごとくなくなっていくような気がした」という。
メンタルヘルス専門医のオ・ウニョン博士は「性的暴行は残酷な犯罪だ。人間の尊厳を抹殺する極悪非道な行為だ」と主張した。
「加害者はどんな処罰を受けたのか」という問いに、ALiは「処罰を受けるには受けた。けれども、どのように受けたのかは思い出せない。悔い改めて、きちんと暮らしてほしいだけ」と、おぞましい被害を受けた後も加害者を憎むことができない様子だった。
オ・ウニョン博士は「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」と診断した。そして「(性的暴行の被害による)トラウマ(心的外傷)だ。事件に関することを思い出すだけでも恐怖を感じ、苦しむ。それを避けようとしてきたので、記憶力が良くなくなったのだろう。これからもきちんとした治療を受けなければならない」と語った。
ファン・ジヒャン・インターン記者