K-POP
2年半ぶり韓国公演のBTS ファンだけに意識を集中
【ソウル聯合ニュース】韓国の人気グループ、BTS(防弾少年団)が10日からソウルの蚕室総合運動場オリンピック主競技場でコンサート「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE―SEOUL」を開催する。2019年10月のワールドツアー以来、約2年半ぶりに観客を入れて行う国内コンサートとあって、公演内容に対する関心も高い。
公演は10、12、13日の3日間開催。初日と最終日は有観客公演とライブストリーミングを同時に行い、2日目は映画館でのライブビューイングを予定している。
所属事務所ビッグヒットミュージックの関係者は8日までに、「これまでのオンライン公演で華やかな舞台美術や小道具、拡張現実(AR)技術などが注目されたとすれば、今回のコンサートでは(ファンとの)対面そのものに集中することになる」と説明した。BTSメンバーとファンが自分たちだけの世界に没入できるようにしたい考え。
そのために昨年の米ロサンゼルス公演にも登場した大型の発光ダイオード(LED)スクリーンを設置する。メンバーの姿を細かいところまで映し出せるようスクリーンをできるだけ大きくし、移動式のLEDスクリーンも用いて演出に工夫を凝らす。
演出を総括するリード・プロフェッショナルのハ・ジョンジェ氏は「アーティストがファンの目を見つめて歌い、ファンに一歩でも近づくことを一番大切にしたかった」と語った。
どんな楽曲を組み込むかでもメンバーの意見を積極的に取り入れた。ハ氏は「BTSのこれまでの公演ではアルバムの収録曲を中心にセットリスト(曲目と曲順)を構成してきたが、今回は自由な状態で始めた」と説明する。有観客公演では一度も披露したことのない曲、BTSがファンに聞いてもらいたい曲、ファンのリクエストが多そうな曲など、メンバー7人と話し合いながらセットリストを完成させたという。
2020年2月にリリースした4枚目フルアルバム「MAP OF THE SOUL:7」からはタイトル曲「ON」と収録曲「Black Swan」が入った。先のロサンゼルス公演にはなかったパフォーマンスも披露する計画だ。
BTSのメンバーは交流サイト(SNS)を通じ、コンサート準備などの近況を伝えている。6日に動画配信サービス「Vライブ」に登場したV(ブイ)は「(ファンに)会えるということだけでも感謝」「一日も早く会いに行きたい、会いたい」などと気持ちを伝えた。J-HOPE(ジェイホープ)は「2年以上もの間、韓国のファンといつ会えるのだろうかと数十回、数百回も考えてきた」とし、この待ちわびたコンサートを「思いっきり楽しもう」と呼び掛けた。