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イカゲームやBTSが後押し 韓流コンテンツ消費が拡大
【ソウル聯合ニュース】海外で韓国の文化コンテンツの消費が増えていることが分かった。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、映像コンテンツを中心に、オンラインで消費が広がっている。ドラマ「イカゲーム」や音楽グループBTS(防弾少年団)などの人気が韓国コンテンツの競争力を押し上げた。韓国文化体育観光部と韓国国際文化交流振興院が14日、海外での韓流実態調査の結果を発表した。
この調査は、韓国の文化コンテンツに接したことのある18カ国・地域の8500人を対象に、2021年11~12月にオンラインで実施された。
報告書によると、回答者が消費した文化コンテンツ全体のうち韓国コンテンツの10分野が占める割合は平均27.4%で、前年から5.9ポイント上がった。分野別には美容(31.7%)、ドラマ(31.0%)、ファッション(29.2%)の順に高い。新型コロナ出現前に比べ消費が増えたと回答した割合は、ドラマ(53.5%)や映画(51.8%)、バラエティー(51.5%)などの映像コンテンツ分野で高かった。
韓国コンテンツの10分野全てで、「好感を持っている」「自国内で韓流人気が高い」と回答した割合がいずれも前年の調査に比べ上昇した。
韓流ドラマの中で最も好きな作品を尋ねると、「イカゲーム」が21.2%を集め、「愛の不時着」(2.2%)と「ヴィンチェンツォ」(1.9%)を大きく引き離した。韓国アーティストの好感度は、前年と変わらずBTS(26.7%)が1位、BLACKPINK(ブラックピンク、10.4%)が2位だった。
俳優ではイ・ミンホ、映画は「パラサイト 半地下の家族」、ゲームは「バトルグラウンド」を支持する人がそれぞれ最も多かった。
韓流コンテンツの現在の浸透度と潜在力を合計100点満点で指数化したブランド競争力指数は平均61.6点と、前年から3.1点上昇した。最も点数が高かったのは料理で67.6点、次いで美容が65.3点、映画が64.3点。
回答者の61.8%が、韓流コンテンツが韓国の製品とサービスの購入・利用に影響を及ぼしているとした。よく知らないブランドでも韓国製なら購入する意向があるという回答は40.0%に上がった。
一方で、「反韓流」に共感すると回答した割合は30.7%で、前年から6.3ポイント上昇した。理由として、「過度な商業性」や「自国のコンテンツ産業を保護する必要性」などが挙がった。