【ソウル聯合ニュース】韓国映画「幽体離脱者」(原題)が今月24日に国内で封切られる。記憶を失い、12時間ごとに別の人物の体へと魂が移っていく情報機関・国家情報院(国情院)要員のカン・イアンを主人公にしたアクション映画だ。わけも分からず追われる彼が、本当の自分を探すために繰り広げる死闘を描いている。

 カン・イアンとしてハードなアクションと1人7役をこなした俳優のユン・ゲサン(42)は17日、オンラインで応じたインタビューで「映画で別の人物になって生きる人生を経験してみたら、とても苦しく、落ち着かなかった」と感想を語った。幽体離脱によって自分が誰なのか分からない状態で何かを探していくという設定とストーリーが見る人の興味を引き、期待させるのが良かったとしながらも、「自分は自分として生きるのが一番幸せ」という。

 元祖アイドルグループgod(ジーオーディー)のメンバーとして1999年にデビューし、大きな人気を集めた。「当時は僕たちがどれほど幸せ者なのか分からず、そんな天運にも幸福を感じられなかった」というが、年を取り、あらゆる機会がありがたい贈り物なのだと思うようになったという。「40年以上も積み重ねてきた経験と思い出、良くない記憶や痛みがそっくりそのまま幸福と喜びの物差しになる。それぞれの人生を一日一日歩んでいくことが幸せなのだと思う」と持論を語る。

 映画とドラマの公開時期が重なり、忙しく過ごしている毎日のささやかな幸せに対しても、「結婚したことが幸せ」と言って笑った。ユン・ゲサンは8月に結婚を公表している。

 結婚してから「責任感が重くなった」といい、俳優として成長したいという欲ものぞかせた。「演技するのが好きで、もっとうまくやりたい。『いつか上手にできるようになるはず』と、常に強く思っている。素晴らしい俳優になりたいという思いで、絶えず(演技を)やっている」と語った。

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