K-POP
SMエンタ創業者「韓国がメタバースのフロントランナーに」
【ソウル聯合ニュース】韓国の大手芸能事務所、SMエンタテインメント創業者の李秀満(イ・スマン)プロデューサーは9日(現地時間)、ポルトガル・リスボンで開かれたブロックチェーン(分散型台帳)関連のカンファレンスでビデオ演説し、「韓国がメタバース(仮想世界)、NFT(非代替性トークン、ブロックチェーンを使ったデジタル資産)コンテンツのフロントランナーになるだろう」と語った。SMエンタテインメントが10日、伝えた。
李氏は、自社が昨年11月に「メタバース・ガールズグループ」のaespa(エスパ)をデビューさせたことを挙げ、「aespaによりエンターテインメント業界でもメタバースが一段と注目を集めるようになり、エンターテインメントの『Next Level(次の段階)』は何なのかに対する関心が高まった」と述べた。
4人組のaespaには各メンバーのアバター(分身)がいて、仮想世界に存在するという設定がある。「Next Level」はaespaのヒット曲のタイトルでもある。
李氏は「SMCU(SMカルチャーユニバース)」という巨大な仮想世界も提示した。これはアーティスト、音楽、ミュージックビデオ、公演など、さまざまな形態の知的財産(IP)がメタバースの中で互いにつながる世界だという。
同氏は「SMが作ったキラーコンテンツがプロシューマー(生産活動を行う消費者)とプロデューサーによって多くの再創造コンテンツとなり、このコンテンツを再びSMが提供する」と説明。「メタバースの世界観またはストーリーを形成するそれぞれのコンテンツは、全てNFTでつながる」と強調した。
韓国の歌謡界では、すでにHYBE(ハイブ)やJYPエンターテインメントといった大手芸能事務所がNFTの成長性を見込み、関連市場に参入している。李氏もこれを取り上げたことから、今後のSMエンタテインメントの歩みが注目される。
李氏は「NFTは『人生の価値』を持たせるブロックチェーンといえる。NFTを通じたコンテンツ取引が活発化するのに伴い、NFT取引所も非常に重要になるだろう」と語った。