【ソウル聯合ニュース】米動画配信大手ネットフリックスで、世界的な大ヒットとなっている「イカゲーム」にとどまらず韓国ドラマの人気が続いている。

 動画配信コンテンツの順位集計サイト、フリックスパトロールによると、「イカゲーム」は27日連続で世界1位を維持している。

 また、シン・ミナ、キム・ソンホ主演の韓国ドラマ「海街チャチャチャ」は15日連続で7位から9位の間を行き来している。

 15日に公開されたハン・ソヒ主演の「マイネーム:偽りと復讐」も公開翌日に6位にランクインした後、2日連続で4位を記録した。

 こうした韓国ドラマの人気について専門家は「イカゲーム」の世界的なヒットがもたらした波及効果だとの見方を示すとともに、「ディズニー+(プラス)」などほかのオンライン動画配信サービス(OTT)を通じても韓国作品への関心が続くと予想した。

 大衆文化評論家のチョン・ドクヒョン氏は「ネットフリックスは基本的に個別化されたアルゴリズムで動いている。『イカゲーム』を選択した視聴者に韓国ドラマが勧められ、現在放映中か放映予定の韓国コンテンツが注目を浴びている」と説明した。

 しかし、「イカゲーム」のヒットだけではほかの作品の人気要因を全て説明できない。世界的な人気グループ、BTS(防弾少年団)や米アカデミー賞で作品賞を含む4冠に輝いた「パラサイト 半地下の家族」などが韓国コンテンツに対する関心を集めたとの見方が出ている。

 ゾンビや怪物が登場する「キングダム」や「Sweet Home ―俺と世界の絶望―」のようなドラマも韓国作品の視聴者の裾野を拡大する一助になった。

 各作品が持つ底力が世界的な人気の土台になったことも看過できない。

 「海街チャチャチャ」は韓国南東部、慶尚北道・浦項の美しい街並みを背景に主人公たちのロマンスと町の人々の温かい物語を描いた。「マイネーム:偽りと復讐」は女性が主人公でありながらアクションというジャンルの基本に忠実な作品で、視聴者に新鮮さと親しみやすさを与えた。

 専門家は、今は韓国ドラマがネットフリックスというプラットフォームの中で注目を受けているが、今後はさらに広い領域で人気を得ることができると見通した。

 ドラマ評論家のコン・ヒジョン氏は「大衆文化コンテンツには流行があり、一定の期間は韓国ドラマに対する関心が高まるだろう。今後の新作が世界の視聴者の期待に応えることができれば韓国コンテンツは一つのジャンルとして定着できる」との見方を示した。

 大衆文化評論家のキム・ソンス氏は「韓国ドラマは見た目は西欧的だが、その中には共同体に対する楽観的な省察など極めて韓国的な情緒が込められている」とし、西欧とアジアをつなぐ懸け橋の役割を果たせば世界の視聴者を引き付けることができるだろうと述べた。

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