歌手BoAの実兄で、ミュージックビデオ監督のクォン・スンウクさんが今日（5日）、死去した。

　末期の腹膜がんで闘病中だったクォン・スンウクさんは5日、39歳でこの世を去った。クォン・スンウクさんは今年5月、腹膜がんのステージ4であることを告白していた。
◆もう一度会いたい！　帰らぬ人となった韓国スター

　遺族は新型コロナウイルス感染症流行の状況を考慮し、親族のみで葬儀を行うと発表した。

　祭壇はソウル峨山病院葬儀場第33号に設けられ、出棺は7日に行われる。
 
　クォン・スンウクさんは今年5月、写真共有ソーシャル・ネットワーキング・サービス（SNS）「インスタグラム」に「私も心から奇跡にすべてをかけてみようと思っている」「最後に奇跡というものを夢見させてくれた方々に感謝申し上げたい」とファンに向けてメッセージを送った。

　その上で、「腸閉塞で本当に自分の唾液（だえき）も消化できない状況になり、同じ理由で二度入院したが、何も好転しなかった。別の病院に外来で行ってみたものの、結果は同じだった」と自身の状況を説明した。

　また、「最近の大勢の方々が連絡をくださって、勧めてくださる治療があるので、してみようと思う」「一番気をつけなければならないこと、本当に一番気をつけなければならないことは、人生を楽しく生きなければならないということだ。がんの最初の発症はストレスだからだ」と語った。

　そうして、「もう治療を受けに行く。黄だんがひどくて抗生物質を入れている。肺炎も発症しているそうだ」「がんは本当にすべての合併症を生み出すようだ。言いたいことがたくさんあったようだ。命を賭けて頑張っているところだ」と現在の自身の写真と共に生きることに対する意志をあらためて見せた。

　BoAは実兄の書き込みに「私の目にはいつもカッコよくて堂々としているお兄さん。あなたらしく、あなたのように乗り越えていこう。それに、正直言って、お兄さんの顔は今の方がずっといい。本当に愛している、私のお兄さん」とコメントを書いた。

　クォン・スンウクさんは2005年、歌手POPPIN HYUN JOON（ポッピン・ヒョンジュン）のミュージックビデオ『獅子吼』で監督デビューした。その後、Girl’s Day（ガールズデイ）、ソ・イニョン、ペク・アヨン、イ・ジヘ、Red Velvet（レッドベルベット）、M.C. The Max（エムシー・ザ・マックス）など、さまざまなアーティストの映像作品制作を手がけた。

キム・ミンジョン記者