米国のジョー・バイデン大統領が5月21日(現地時間)に行われた昼食を兼ねた首脳会談で「メリーランド・クラブケーキ(Maryland crab cake)」を文在寅(ムン・ジェイン)大統領にふるまったそうです。これがあちこちで記事化され、クラブケーキが話題を呼びました。わたしにも「クラブケーキって何なんだ」と尋ねる方がたくさんいました。
▶外国人に聞く、韓国と聞いて思い浮かべる人物は?

 クラブケーキを一言で言うと、「カニつくね」または「かにだんご」です。米国の飲食店でよく見られるメニューです。韓国国内でもあちこちで味わうことができます。ソウル市竜山区のグランド・ハイアット・ソウルの「ステーキハウス」など、ステーキ専門店や米国料理を主に提供している飲食店のメニューでよく見掛けます。

 文在寅大統領が食べたクラブケーキには「メリーランド」という地名がついていますが、これは米国でメリーランドがクラブケーキの元祖と言われているからです。米国東海岸のチェサピーク湾は代表的なカニの産地です。

 韓国政府や与党では、クラブケーキについて、海産物を好む文在寅大統領の好みを考慮したメニューであり、日本の菅義偉首相が昼食会でふるまわれたハンバーガーと比べても悪くないもてなしだったと満足気のようです。しかし、クラブケーキがハンバーガーよりも丁寧なもてなしだと見るのは難しいと思います。クラブケーキはとてもカジュアルなメニューだからです。しっかりつくられたハンバーガーはそれほど格が落ちるメニューでもありませんし。

 何を食べたのかが問題ではないでしょう。水を1杯分かち合ったとしても、どんな話をやり取りして、どんな合意がなされたのかが重要だと思います。

キム・ソンユン記者

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