トラベル
コロナ禍の韓国で小都市旅行が人気…「人が少なくて目新しい」
穏やかな陽気となり、韓国では清州、光州、大邱など地方都市が旅行者に注目されている。
新型コロナウイルス感染症拡大の長期化で国内旅行が代案として浮上し、相対的に人が少なく、目新しい旅行先を好むトレンドが反映されたものとみられる。
旅行検索サイト「スカイスキャナー」は最近、韓国人旅行者の類型(家族、恋人、グループ)別の人気・選好旅行先、旅行心理、航空券購入動向などが込められた旅行報告書「ホライズンリポート:旅行の帰還」を発表した。
報告書によると、家族・恋人・グループ別旅行者に最も人気がある旅行先は済州だった。2位以下については、旅行者の類型によって差が見られた。
ソウルは家族連れに、釜山は恋人やグループに人気が高く、それぞれ2位にランクイン。ソウルは大規模ホテルが密集しており、ホカンス(ホテル+バカンス)を楽しもうという家族連れの需要が高く、一方釜山は海やグルメなど、恋人や小規模グループ、若者たちが好む旅行インフラがそろっているためと分析される。
人気旅行先3位からは清州、光州、麗水、大邱、襄陽など、地方都市の人気が目立っていた。これは、新型コロナウイルス感染症の拡大により、相対的に人が少なく、新たな旅行経験を求める旅行者が多かったためと分析された。小都市を舞台にしたバラエティー番組なども、ある程度影響を与えたものとみられる。
韓国人が今年注目している旅行先上位10都市は▲釜山▲イスタンブール▲ニューヨーク▲ロサンゼルス▲ロンドン▲ローマ▲ハノイ▲バルセロナ▲香港▲ホノルルだった。
これは、海外に出掛ける場合、隔離期間が必要なため、リゾート地よりは生活インフラがきちんと整っており、仕事と休暇を並行する「ワーケーション(ワーク+バケーション)」に大都市地域が適合しているためとみられる。