K-POP
防弾少年団がビルボード・ミュージック・アワードで初の四冠…「商業性を認められた」
世界的に人気のあるグループ防弾少年団(BTS)と男性アーティストのザ・ウィークエンド(The Weeknd)が、グラミー賞での悔しさをビルボード・ミュージック・アワード(BBMAs)で晴らした。
◆【写真】BTS新シングル「Butter」発売記念記者懇談会
23日(現地時間)に米国ロサンゼルスのマイクロソフト・シアターで開催された「ビルボード・ミュージック・アワード2021」で、防弾少年団はトップ・セールス・ソング賞など4部門を、ザ・ウィークエンドがトップ・アーティスト賞など10部門を制した。2組とも、これまでビルボード・ミュージック・アワードで手にした最多受賞記録となった。
◆防弾少年団&ザ・ウィークエンド、悔しさを晴らす
ビルボード・ミュージック・アワードはグラミー賞、アメリカン・ミュージック・アワードと並ぶ米国3大音楽賞の一つ。1990年から始まり、三つのうち最も歴史は浅いが、正確なデータを基に受賞者を決定しているという点で、最近地位が高まっている。大衆音楽評論家のチョン・ミンジェ氏は「すでに視聴率の面ではアメリカン・ミュージック・アワードを超えている」とした上で「最近では作品賞はグラミー、大衆性はビルボード・ミュージック・アワードと評価されている」とコメントした。
ビルボード・ミュージック・アワードはK-POPに最も好意的な授賞式だった。防弾少年団が初めて米国の授賞式でトロフィーを手にしたのも、2017年のビルボード・ミュージック・アワードでのトップ・ソーシャル・アーティスト賞だった。2019年にはトップ・デュオ/グループ賞も受賞した。今年はこの2部門を含め、トップ・ソング・セールス・アーティスト賞、トップ・セリング・ソング賞まで4部門を制した。これに先立ち開催されたグラミー賞授賞式では、韓国のアーティストとして初めて最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス部門にノミネートされたが、受賞はならなかった。ファンたちのインターネット投票により決まるトップ・ソーシャル・アーティスト賞とは異なり、トップ・セリング・ソング賞は米国国内での音源ダウンロード数などを総合的に考慮して決定される。韓国ジョージ・メイソン大学のイ・ギュタク教授は「トップ・セリング・ソング賞受賞は、防弾少年団が米国国内で公式的に商業性を認められたことを示している」とした上で「今後グラミー賞まで受賞すれば、作品性と評壇の両方で認められたことになる」と語った。防弾少年団のリーダー、RMはビデオによる受賞コメントで「このように意味あるタイトルの受賞者になり、本当に光栄だ」と述べた。
防弾少年団はこの日、新曲「Butter」のステージを初めて公開した。黒いスーツ姿で登場したメンバーたちは、曲に合わせ、ARMY(防弾少年団のファン)を象徴する「A」の文字も振り付けで披露した。
21日に防弾少年団が発表した「Butter」は、動画投稿共有サイト「ユーチューブ」でミュージックビデオ公開から24時間で再生回数1億820万回を突破し、この部門の歴史を新たに塗り替えた。これは、防弾少年団が昨年8月に「Dynamite」で打ち立てた記録1億110万回を、およそ10カ月で更新したものだ。また、世界的な音楽プラットフォーム「Spotify」で発売初日にストリーミング数2090万回を記録し、史上最多記録を打ち立てた。
イ・へウン記者