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韓国の母は強し! ユン・ヨジョンをしのぐキャリアを誇るシニア女優は誰?
国民の母親たちは強かった。ユン・ヨジョンが70代でアカデミー賞助演女優賞を受賞するという快挙を成し遂げ、優れたセンスでファッションモデルも務め、全盛期を迎えている。そんなユン・ヨジョンに勝るとも劣らない活動を繰り広げている女優たちがいる。
◆「マザー・ヘレサ」キム・ヘジャ(79歳)
キム・ヘジャはドラマ『田園日記』を通じて韓国の母親の典型的な姿を見せた。そんなキム・ヘジャが、ポン・ジュノ監督の映画『母なる証明』では、殺人犯の汚名を着せられた息子を救うため狂気に包まれた母親役を演じ、観客を驚かせた。また、2019年放送のドラマ『まぶしくてー私たちの輝く時間ー』ではハン・ジミンと二人一役に挑戦し、限りない演技力でその年の百想芸術大賞授賞式でテレビ部門大賞を受賞した。善行のアイコンとして知られるキム・ヘジャは「マザー・ヘレサ」というニックネームが付けられ、コンビニエンスストアで販売された「キム・ヘジャ弁当」はコストパフォーマンスが高いとして有名になり、「ヘジャスロプタ(スロプタ=らしい)」という新造語の主人公にもなった。最近は、ボリュームたっぷりで「ヘジャ・バーガー」というニックネームを持つ、MOM’S TOUCHのモデルとして活躍している。
◆「オー! ムニ」ナ・ムニ(79歳)
シチュエーション・コメディー『思いっきりハイキック!』でコミカルなおばあちゃんとして愛されたナ・ムニは、自身の名前を冠した映画『オー! ムニ』が制作されるほど、国民の母親として愛されてきた。2017年には映画『アイ・キャン・スピーク』で70代半ばにして初めて主演女優賞を受賞、各映画授賞式で賞を総なめにし、全盛期を迎えた。最近ではドラマ『ナビレラーそれでも蝶は舞う-』に出演し、現在は安重根(アン・ジュングン)の物語を描いた映画『英雄』の公開を控えている。それだけでなく、レトルトご飯ブランドのイメージキャラクターに抜てきされ、「アクティブ・シニア」の歩みを続けている。
◆「口の悪いおばあちゃん」キム・スミ(71歳)
「口の悪いおばあちゃん」のキャラクターで愛されてきたキム・スミは、バラエティー番組を攻略した。韓国人をとりこにする料理の腕前を誇り、料理バラエティー番組『スミさん家のおかず』や『ご飯はちゃんと食べているかい?』を引っ張った。特に『ご飯はちゃんと食べているかい?』や『ヒーリングバラエティ〜スミ山荘』では、年輪からにじみ出るアドバイスでゲストと交流し、多くの人たちを癒した。寸鉄人を刺すトーク、気難しいキャラクターで若者たちから好評を得たキム・スミは、モバイルゲーム、宿泊業者のプラットフォームのイメージキャラクターに抜てきされ、限りない影響力を発揮している。
◆ヒョンビン、IU、カン・ハヌルらトップスターの母親…コ・ドゥシム(69歳)
コ・ドゥシムは韓国歴代最多演技大賞受賞者だ。ドラマ『田園日記』で長男の嫁役を演じ注目されたコ・ドゥシムは、今や「国民の母親」の代表格だ。コ・ドゥシムはドラマ『雪の女王』ではヒョンビン、『最高です! スンシンちゃん』ではIU(アイユー)、『椿の花咲く頃』ではカン・ハヌルの母親役としてたくましい母性を表現した。休むことなく歩んできたコ・ドゥシムは最近、バラエティー番組にも出演。トロット(韓国演歌)バラエティー番組『トロット全国大会』に団長として出演し、およそ50年間にわたる芸能生活のノウハウを解きほぐし、後輩の育成に積極的に乗り出した。
◆続々作品待機中…キム・へスク(65歳)
キム・へスクはイ・ボヨンやハン・ヒョジュらスターたちの母親として活躍し、国民の母親の系譜を継いでいる。そうかと思えば、映画『10人の泥棒たち』では業界を牛耳っていた泥棒として強烈な印象を残した。新作も相次ぎ控えている。キム・へスクはクランクアップした映画『休暇』でシン・ミナと母娘として息を合わせたほか、ユ・ヨンソクと親子役を演じるドラマ『賢い医師生活2』の放送も控えており、今年一年も積極的に活動を繰り広げる見通しだ。
高齢ながら積極的な活動で大衆を楽しませているシニア女優たち。これからも大衆のそばでロングランすることを願いながら、5人の女優の活躍を応援したい。
イ・ウジョン記者