慶尚南道の記念物第203号である知世浦鎮城(巨済市)でおよそ4万株のラベンダーが満開となり、一面紫色に染まっている。

 巨済市が4月29日発表したところによると、知世浦鎮城に造成された3.5万平方メートルのラベンダー畑で紫色の花が咲き乱れ、知世浦の海と調和をなし、見事な景色が広がっているという。

 知世浦鎮城は朝鮮王朝12代王・仁宗の時代、倭寇の来襲に備えて築かれた包谷式山城で、一運面知世浦里のソンチャン村裏手に位置している。長い間放置されていた城内の休耕地を、ソンチャン村の住民たちと巨済市が協力し、観光名所として造成している。
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 ここでは2019年からラベンダーを植え始め、年中見どころを提供するためにキンケイギク、マツバギク、キク、アジサイなどを植えており、来客のための探訪路、駐車場、トイレなどの便宜施設も備えている。特に今年は訪問記念のフォトゾーンまで設置し、探訪客を迎えている。

 今年は例年に比べ穏やかな日が多く、開花時期が1カ月ほど早まり、まだ探訪客が少ないため閑散としているが、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを通じて口コミで広まり、近々多くの市民らが訪れる巨済のホットプレイスとなる見通しだ。

 巨済市の関係者は「ラベンダーの香りは神経を安定させ、ストレス解消および不眠症予防に効果があり、知世浦鎮城のラベンダー畑を訪れる市民の皆さんには、新型コロナウイルス感染症による疲れを癒してほしい」とコメントした。

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