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ソン・ジュンギ主演『ヴィンチェンツォ』、韓中で物議をかもした理由
ソン・ジュンギの新作として話題を集めているドラマ『ヴィンチェンツォ』が最近、中国のインターネットユーザーの間で「不買運動」の対象になったのはもちろん、韓国でも物議をかもしている。その理由は何だろうか。
『ヴィンチェンツォ』は、組織の裏切りにより韓国に来ることになったイタリアのマフィアの弁護士ヴィンチェンツォがベテラン弁護士と手を組み、悪党のやり方で悪党たちを一掃するというストーリーを描く作品。ソン・ジュンギはヴィンチェンツォ役を演じている。
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中国で物議をかもした経緯は次の通りだ。第1話でソン・ジュンギはマフィアのボスとの交渉過程で強硬な態度を取り、マフィアはソン・ジュンギに「Cinese del cazzo(この生意気な東洋人)」と返事する。該当のマフィアはソン・ジュンギを見ながら「ありがと」と言ったり合掌するなど、東洋文化に対する常識がない態度を見せ、皮肉った。これを見て、中国の一部のインターネットユーザーたちは、ソン・ジュンギと『ヴィンチェンツォ』に対する不買運動をすべきだという反応を示した。
ただし、『ヴィンチェンツォ』の場合、海外へはNetflixを通じて配信されているため、中国には正式なルートでサービスされていない。中国のインターネットユーザーたちがどのような経路で『ヴィンチェンツォ』を見て不買運動をするという主張を繰り広げているのか、気になるところだ。
一方、韓国ではプロダクトプレイスメント(PPL)論争が巻き起こった。最近、中国が韓国の文化を自国のものだと言い張っている状況の中、韓国固有のメニューであるビビンバが中国の商品であるかのように番組で扱われたのだ。ややもすると、海外の視聴者にはビビンバは中国料理だと誤解されかねない。韓国のインターネットユーザーたちも、中国製品のプロダクトプレイスメントに対し非難の声を上げ、『ヴィンチェンツォ』は計4回の契約を結んでいたが、残る3回についてはキャンセルを検討しているという。
ハ・ナヨン記者