文化財庁宮陵遺跡本部が2020年の成果を基に今年もオンラインコンテンツの流通や開発に拍車を掛ける。

 1月21日に宮陵遺跡本部が発表したところによると、昨年国民の関心を集めた動画コンテンツを動画共有サイト「ユーチューブ」チャンネルで引き続き視聴できるようにし、今年もさまざまな宮・陵活用プログラムを開発して顧客をさらに確保する方針だという。

 今年新たに制作する王宮活用プログラムでは、手話解説が含まれた動画を拡大制作し、聴覚障害がある国民に実質的な支援を提供する予定だ。また、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で王宮を訪問することができない外国人観光客を対象にした英語字幕も支援する。

 昨年多くの人から愛された非対面体験プログラム「宮中文化祝典を家に配達します」、王宮探訪プログラム「昌徳宮月明かり紀行」や「景福宮星明かり夜行」などを家で楽しめる「宮オンプログラム」も、上半期(4月ー5月)から申請を受け付けて運営する。

 これに先立ち、宮陵遺跡本部は昨年、類例なき新型コロナウイルス感染症拡大により現場でのイベントを一部縮小した。その代わり、昨年6月17日の「故宮の夜」オンライン写真展を皮切りに、12月31日の「短編映画 疊鐘、朝鮮を守れ」に至るまで、非対面オンライン・コンテンツを引き続き公開してきた。

 昨年宮陵遺跡本部が王宮・王陵を素材として制作し、公開した61のオンライン・コンテンツの再生回数は計310万回を記録した。

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