気温がマイナスまで下がる日が続く冬、寒さをやわらげてくれる薬草茶で健康を保つようにしてはいかがだろう。農村振興庁が冬にお茶として飲むのにちょうどいい薬草としてジオウとカンゾウを推薦し、おいしくてヘルシーに楽しめる方法を紹介した。温かい薬草茶は冬の寒さの中で体温を維持し、免疫力を高めるのに役立つ。

◆ジオウ茶

 韓方(韓国漢方)において血を補充してくれる補血剤として知られるジオウは、虚弱体質を改善し、元気が出るようにして、新陳代謝が活発になるよう助ける薬剤だ。

 ジオウの根を9回蒸して乾燥させた熟ジオウ30グラムを水1リットルに入れ、強火で30分ほど煮た後、中火にして再び2時間ほど煮ると完成する。このとき、好みに合わせてはちみつや砂糖を入れるとよりいっそう飲みやすい。

 熟ジオウはどこでも手に入りやすい。生ジオウを使用する場合は、24時間焼酎に漬けてから5時間ほど蒸した後、よく乾燥させ、180度で20分間炒ると、ジオウ特有のにおいをなくすことができる。

 研究チームが生ジオウを炒ってつくったお茶の成分を分析した結果、利尿作用を有し、血糖値を下げるのに役立つカタルポールが熟ジオウ茶と違って損失なくそのまま検出されたという。味や香りも一段とアップしている。

◆カンゾウ茶

 韓方に欠かせないカンゾウは、解毒作用があり、せきやたんをやわらげるのに効果がある。また、神経を安定させ、胃の健康にも効果があるため、消化不良になりやすい冬に摂取するとよい。

 カンゾウ茶は、水500ミリリットルにカンゾウ10グラム(カットした韓方薬5ー6切れ)ほどを入れて中火でことこと煮て飲めばよい。

 カンゾウ茶はかすかな甘みが感じられるため、韓方茶に拒否感を抱いている人も難なく飲むことができる。カンゾウだけを煮るよりも、ハーブやユズなどを加えてブレンド茶にすると、ずっと香りがよい。

 そのほか、農村振興庁は冬の薬草茶として、疲労回復や風邪予防によいユズ茶、ミカンの皮茶、血液循環に効果があってせきなどにも効くショウガ茶を推薦した。

◆ソウルはコーヒー、釜山はお茶…地域別に見た飲み物の好みとは?

キム・ジョンア記者

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