料理にポテトチップスだなんて、意外に思う人もいるだろう。しかし、ポテトチップスもその生い立ちは革新的な料理だった。

 1853年8月24日、米国ニューヨーク州にある都市サラトガ・スプリングズの「Moon’s Lake House(ムーンズ・レイク・ ハウス)」というレストランに面倒な客がやって来た。この客はフライドポテトが「カリッとしていない」「厚すぎる」「塩味が足りない」など、何度も文句を言って突き返した。

 繰り返しフライドポテトを突き返されたことでイライラしたシェフのジョージ・クラムさんは、「それではこれでも食べてみろ」という心情でジャガイモを最大限薄くスライスし、硬くなるほど揚げ、塩を多すぎるくらい振りかけた。驚いたことに、クレームを言っていた客はこのフライドポテトをとてもほめた。この新しいスタイルのフライドポテトは、一時「サラトガチップス」と呼ばれていたが、1900年代半ばからポテトチップスと呼ばれるようになった。

 ポテトチップスをいつ誰が最初につくったのかは重要ではない。ポテトチップスは料理に活用されるのに十分な資格を持っていると言いたいだけだ。酸味があって香ばしいドレッシングで和えたプリプリのエビとサクサクのポテトチップス、シャキシャキのレタスは本当によく合う。子どもたちもとても好きだ。ブラックオリーブを大きめに刻んでエビと一緒に和えてもおいしい。

 このレシピは、ソン・ヨンミ&キム・ジョンヒョン母娘が出版した『こんなに簡単な美食レシピ』(レシピファクトリー)から借りてきたものだ。

◆エビサラダ・ポテトチップス添え

冷凍エビ100グラム、レタス2分の1個、市販のポテトチップス2握り、塩少々

ドレッシング:ゆで卵1個、タマネギ4分の1個、キュウリのピクルスをスライスしたもの10グラム、レモンゼスト大さじ2分の1、レモン汁大さじ1、マヨネーズ大さじ3、塩少々、コショウ少々、刻んだイタリアンパセリ少々

1.冷凍エビを流水で洗った後、2分ほどゆでて水気を取る。食べやすい大きさに切って塩を振る。
2.ゆで卵の殻をむいて細かく刻む。タマネギ、キュウリのピクルスも同じくらいの大きさに刻む。
3.ドレッシングの材料をよく混ぜる。エビを入れて和える。
4.器にレタスを盛り、3のエビサラダをのせてイタリアンパセリを振りかける。ポテトチップスを添えて出す。


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