K-POP
BTS所属事務所 コロナ禍でも上半期業績が過去最高水準
【ソウル聯合ニュース】韓国人気グループBTS(防弾少年団)の所属事務所、ビッグヒットエンターテインメントは13日、動画投稿サイト「ユーチューブ」の公式チャンネルで会社説明会の模様を配信し、新型コロナウイルスの感染が拡大する中でも上半期(1~6月)に過去最高水準の業績を収めたことを明らかにした。また、10月にBTSのコンサートをオンライン・オフラインで開催すると予告した。
同社が発表した上半期の連結決算(速報値)によると、本業のもうけを示す営業利益は497億ウォン(約44億8000万円)、売上高は2940億ウォンだった。いずれも創業以来の最高を記録した2019年通期業績の半分近い数値だ。
同社は、上半期は新型コロナの影響でBTSのワールドツアー日程の全面的な見直しを余儀なくされるなど多くの困難に見舞われたものの、アルバムや音楽配信、オンライン公演など、さまざまな領域で収益を生み出したと説明した。
会社説明会では、上半期の業績のほか事業の成果、今後の計画を発表し、年内の株式上場を控え企業の力量をアピールした。
同社最高経営責任者(CEO)の房時赫(パン・シヒョク)議長は上半期の企業活動について、「ビッグヒットが追求するコンテンツ、ファンという本質に集中した」と述べ、繰り返し強調してきた「成功の公式」の要となる「ビッグヒット生態系(エコシステム)」に言及した。これは、プラットフォームを中心にレーベル、ビジネス、ファンを結び付ける実質的なビジネス構造を意味する。
レーベルの面では、芸能事務所プレディスエンターテインメントの合流により拡張した「ビッグヒットレーベルズ」が業績に貢献した。ビッグヒットは5月にプレディスの株式を取得し、筆頭株主となっている。
BTSだけでなくTOMORROW X TOGETHER(トゥモロー・バイ・トゥギャザー)、GFRIEND(ジーフレンド)、NU'EST(ニューイースト)、SEVENTEEN(セブンティーン)などの活動により、韓国・ガオンアルバムチャートの上半期のアルバムランキングで、トップ100入りしたアルバムの売り上げ枚数のうち4割がビッグヒットレーベルズのアーティストの作品だった。
特に、売り上げ枚数1位となったBTSの「MAP OF THE SOUL:7」(426万枚)と2位のSEVENTEENの「Heng:garae」(120万枚)を合わせると、10位以内のアルバム売り上げ枚数の53%を占めた。
同社は説明会の最後に、BTSの公演「BTS MAP OF THE SOUL ON:E」を10月にオンライン・オフラインで開催することを予告し、期待を集めた。
房氏は「非対面の時代には真心が何よりも重要。ビッグヒットはより良いコンテンツでファンに癒やしと感動を与えられるよう、真心を込めたコネクト(つながり)に集中し、レーベルと事業の双方で進化した答えを見つけていく」と述べ、説明会を締めくくった。