【ソウル聯合ニュース】韓国の女優、チェ・ヒソが主演した石井裕也監督の映画「アジアの天使」が先ごろ撮影を終え、来年上半期に韓国で公開されることが決まった。PR会社が9日、伝えた。

 映画は互いに心の傷を持つ日本と韓国の家族がソウルで出会い、新しい家族の形を模索する姿を描く。

 韓国でも公開された「舟を編む」などの作品を手掛けた石井監督は、日本の若き巨匠の一人に挙げられる。

 石井監督は「2008年に初めて韓国の映画祭に参加してから、これまでに会った韓国の多くの映画関係者とよい関係を続けることができ、全ての経験が今回の映画を撮影するのに役立った」とし、「この映画は韓国映画でも日本映画でも合作でもない、完全に新しく自由な映画だと思う」と語った。

 今回の作品には、チェ・ヒソのほか是枝裕和監督の「万引き家族」に出演した池松壮亮、「船を編む」に出演したオダギリジョーが主演する。

 チェ・ヒソは「石井監督のファンとして作品を提案されたことがうれしく、光栄だった」とし、「これまで見たことのない独特な感性と新しい世界観を開いてくれる映画になった」とコメントした。

 映画は3年にわたる準備期間を経て、韓国のスタッフとともにオール韓国ロケで撮影。来年上半期に韓国で先行公開された後、日本でも封切られる予定だ。

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