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武稜渓谷の機織り岩、43年ぶり一般公開
江原道東海市にある武稜渓谷の機織り岩の秘境が一般人に公開される。東海市は「来年4月までに7億5000万ウォン(約7500万円)の予算を投入し、武稜渓谷の機織り岩とパクタル嶺を結ぶ2.2キロメートル区間の探訪路の造成を推進する」と11月28日発表した。
武稜渓谷は頭陀山と青玉山を抱くように形成された峡谷で、景色が美しいことから、武稜桃園とも呼ばれる。ここが開放されると、武稜渓谷チケット売り場ー頭陀山城-パクタル嶺ー武稜渓谷チケット売り場に至る既存の3.14キロメートルの探訪路が、武稜渓谷チケット売り場ー機織り岩ー頭陀山城-スドコルーパクタル嶺ー武稜渓谷チケット売り場の5.34キロメートル区間へと生まれ変わる。機織り岩は1977年に武稜渓谷が国民観光地第1号に指定された後、事故を予防するため、一般人の出入りが規制されるようになった。
機織り岩は麻布などの反物を織る道具である機織り機に似ている。この探訪路ではシビの滝やハクス台、美人の滝などの秘境を目にすることができる。これら一帯の景観が非常に優れているため、韓国版張家界と呼ばれている。これに先立ち、東海市と東部地方山林庁は今年9月に協約を結び、山林生態系の保護と探訪客の安全確保のための探訪路造成を推進することにした。機織り岩ーパクタル嶺区間は自然環境が壊れるのを最小化するため、自然親和的な石階段などを活用し、探訪路が設けられる予定だ。
シム・ギュオン東海市長は「機織り岩探訪路が森林観光のヒーリングコースとして注目される空間に生まれ変わることを期待している」とした上で「東海市と山林庁が共同で推進する初めての林道整備事業なので、武稜渓谷を訪れる観光客の安全性確保はもちろん、山林資源の保護にも全力を注ぐ」とコメントした。