韓国芸能事件簿
親友ソルリさんの死から41日で…元KARAハラさん自宅で遺体発見
警察「自殺の可能性」
元交際相手と法廷闘争…アンチコメントに悩まされる
前日インスタに「おやすみ」と投稿
女性アイドルグループKARAの元メンバーで歌手のク・ハラさん=写真=が24日に死去した。28歳だった。女性アイドルグループf(x)の元メンバーで歌手のソルリさん=本名:チェ・ジンリ=が先月14日に25歳で自殺してから41日後のことだった。
ソウル・江南警察署によると、ク・ハラさんは24日午後6時ごろ、ソウル市江南区清潭洞の自宅で死去しているのが発見された。ク・ハラさんは前日、ソーシャル・メディアにベッドに横たわっている自身の写真と共に「おやすみ」というメッセージを投稿していた。警察はク・ハラさんが自殺をした可能性に重点を置いて正確な死亡経緯を調べている。ク・ハラさんは、インターネット上のアンチコメントに悩まされていて先月自ら命を絶ったソルリさんととても親しかった。ソルリさんの死の直後、ク・ハラさんはソーシャル・メディア上にソルリさんとハグして目を閉じている写真を掲載し、「姉さん(ク・ハラさん)があなた(ソルリさん)の分まで一生懸命生きるから」と書き込んだが、結局ソルリさんの後を追うようにこの世を去ってしまった。自殺が新たな自殺を呼ぶ「ウェルテル効果」ではないかとの見方もある。
ク・ハラさんもソルリさんのようにこのところ常にアンチコメントに悩まされてきた。特に、昨年9月以降、元交際相手と法廷闘争を繰り広げていたことから、アンチコメントが急増していた。ク・ハラさんは元交際相手から「性関係の動画を流布する」と脅迫された被害者だったが、「ハラさんも元交際相手に暴力を振るった」などの理由で、ネット上には非難の声が寄せられていた。ク・ハラさんの弁護人は、今年8月の元交際相手の一審公判で、「自身の性関係の動画があると言われ、人々がこれを見るかもしれないという恐怖の中で生きている」と言及する場面もあった。
ク・ハラさんは今年5月に一度、自殺を試みた。この時はソーシャル・メディア上に自殺をほのめかす書き込みを載せた後、自宅で意識を失った状態で発見された。家の中には煙がたかれた痕跡があったという。その後もク・ハラさんは亡くなる前、ソーシャル・メディアを通じてアンチコメントによる苦痛を訴えていた。「つらくてもつらくないふり、痛くても痛くないふり」「一言の言葉で人を生かすことも殺すこともできる」などの投稿文をアップしていた。
ク・ハラさんは今年6月に自身がうつ病であることを公表、ネットユーザーたちにアンチコメントをやめるよう求めていた。ソーシャル・メディア上に「うつ病は簡単なものではありません」「芸能人はただでもらい食いして生きている人々はありません。誰よりも私生活の一つ一つに気をつけなければならないし、何よりも家族や友達にも言えない苦しみを抱えています。話しても分かってもらえない苦しみです。皆さんが表現するのは自由です。でも、再びアンチコメントを書き込む前に、自分がどんな人間か考えてみることができませんか」と投稿した。
ク・ハラさんは2008年にKARAのメンバーとして歌手活動を開始した。KARAは当時、少女時代と共に代表的なアイドルグループとして人気を集めた。特に2011年に日本に進出すると、韓国女性アイドルグループとしては初めて日本のオリコン週間シングルCDランキングで1位になるなど旋風を巻き起こした。だが、2016年にはKARA脱退、その後はソロ歌手として活動していた。