「飲酒の美化」批判で写真の禁止を検討

　今後、焼酎・ビールなどの酒瓶から、人気芸能人の写真が登場する広告（写真）が消えるものとみられる。韓国保健福祉部（省に相当。福祉部）は4日、「酒類の容器に芸能人の写真を貼り付けることができないよう、関連の規定を改正する案を検討中」と明かした。

　酒類広告の基準は、国民健康増進法施行令第10条で定められている。だが「飲酒行為を過度に美化する表現」などを禁止しているだけで、芸能人の広告に関する具体的な規定はない。現在、経済協力開発機構（OECD）加盟国の中で、酒瓶に芸能人の写真を貼って販売している国は韓国が唯一だという。特に最近、焼酎メーカーは10代の間で人気が高い女性芸能人を相次いでモデルに起用している。

　このため、飲酒を美化して青少年の飲酒を助長しているという批判が強かった。福祉部のホン・ジョンイク精神健康政策課長は「芸能人の写真貼り付けを禁止する方向で関連規定を改正する案を整え、飲酒の弊害予防をPRする予算確保のためにも努力する」と語った。