【STARNEWS】是枝裕和監督が、最近の韓日関係悪化を巡る考えを尋ねる質問に対し「映画の力を信じる。映画人は連帯すべき」と答えた。

 5日午後、釜山市海雲台区の新世界デパート・センタム文化ホールで、映画『真実』の是枝裕和監督の記者会見が開かれた。映画『真実』は、第24回釜山国際映画祭のガラ・プレゼンテーション部門に招待された。

 是枝裕和監督は、『三度目の殺人』で第22回釜山映画祭を訪れて以来、2年ぶりに釜山を再訪することになった。

 この日、韓日関係に対する質問が出ると、モデレーターを務めていた全陽駿(チョン・ヤンジュン)執行委員長は「質問は自由にできるが、是枝監督さんは作品とは無関係の質問にはノーコメントとされてもよい」と説明した。

 

 是枝裕和監督は、「こういう質問が出るだろうと思っていた」と笑った後、苦心して答えた。

 是枝裕和監督は「5年前になるのか、釜山国際映画祭が政治的な圧力を受けて開催が危ぶまれた時期があり、そのとき、世界中の映画人が釜山の映画祭を支えたいという声を上げた。僕もそのとき、微力ながら声を上げてこの映画祭に対する連帯の意思を表明した。そのことによって困難なときを乗り越えて、今この映画祭が存続し、またここに僕自身が呼んでいただけるような状況になっていると思う」と答えた。

 続いて是枝裕和監督は「そのときの映画祭の対応は、よくがんばった、よく耐えたなと思っている。政治が困難に直面してできない連帯を、映画人がより豊かに、より深く示すことで、こういう形で連帯できるのだということを見せていくということが大事なのではないかなという風に思っている。なのでこの場に来ている。そういう映画の力というものを信じている人たちが、作り手、ジャーナリスト関係なくこの場にいるんだと僕自身は信じている」と伝えた。

キム・ミファ記者

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