韓国のコーヒー市場はここ5年間で2倍近く、急速に成長している。2018年に7兆ウォン(約7000万円)を突破し、2023年にはおよそ9兆ウォン(約9000万円)に増えるものとみられる(現代経済研究院)。コーヒーの消費量は人口比で世界最高水準だ。2018年には15万トンの豆を消費し、世界で6番目に大きなコーヒー消費国となった。20歳を過ぎた韓国人1人が飲むコーヒーは年間353杯で、世界の1人当たり消費量132杯に比べ3倍に達する。

 高級コーヒー販売店の数も、人口比で米国・中国・日本より多い。高級スペシャルティ・コーヒーに対する韓国国内の需要が最近急増し、STARBUCKS RESERVE BAR(スターバックス・リザーブ・バー)、Blue Bottle Coffee(ブルーボトルコーヒー)、 COFFEE@WORKS(コーヒー・アット・ワークス)のような店が急激に増えている。特にSTARBUCKSは、中国の次に韓国に多く高級店(リザーブ・バー)をオープンしており、その数は人口1000万人当たり9.8カ所に達する。人口比で見ると、世界で最も多い。
 韓国のコーヒー産業が発達したことで、韓国は国際コーヒー機関(ICO)の会員国として加入すべきだというのはもちろん、機関の本部を韓国に誘致してコーヒー産業をさらに育成すべきだという声も上がっている。農林畜産食品部(省に相当)のイ・ゲホ長官らが8月28日にホセ・セッテ会長と会い、ICOに加入する件について話し合ったという。2016年に設立された韓国の民間団体「ICO加入およびロンドン本部韓国誘致委員会」の委員長を務めるキム・ドクリョン民主平和統一諮問会議首席副議長は「ICOに加入し、本部を国内へと積極的に誘致するならば、韓国が世界のコーヒー市場の中心に立つのはもちろん、コーヒー産業を先導することができるだろう」と語った。
ソン・ヘジン記者

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